大学によりますと、ビショップさんはアメリカ東部ペンシルベニア州のテンプル大学で、1984年に映像人類学の修士号を取得したということです。
日本では数十年生活していたということで、2010年から2018年にかけて諮問機関に所属しました。
大学は、今回の事件について「私たちは、ビショップ氏と妻、娘の突然の死にショックを受け、深い悲しみに暮れています。彼は私たちの友人であり、家族でした」とコメントしています。
また、ビショップさんと一緒に働いたことがあるという上級副学長は「日米双方の文化を深く理解し、日本の人々、特に学生のような若者の将来を深く気にかけていました。常に賢明なアドバイスをし、国際教育への熱意を持ち、グローバルな考え方や行動のモデルでした。私たちは大学の家族だけでなく日本国民の偉大な友人を失いました」とコメントしています。
そのうえで、会社はビショップさんについて「温厚な人柄で、社員から信頼され、親しまれていました。突然の悲報に接し、悲しみに耐えません。生前の優しい人柄をしのび、ビショップさんとご家族のご冥福を心よりお祈りいたします」とコメントしています。
事件があった住宅街は30年余り前に宅地として分譲され、斎藤容疑者の一家は1989年、その一角を購入しました。 【サッカー得意で人気】 当時、斎藤容疑者は小学校の低学年くらいで、近所の人などによりますと、母親や祖母、姉など、4人から5人ほどで暮らしていたといいます。 当時の容疑者はサッカーが得意で、人気があったといいます。 【映画監督を志し…】 関係者などによりますと、斎藤容疑者はその後、大阪にある芸術大学に入学したということです。 卒業後の平成19年ごろには、映画監督として映画の製作に取り組んでいたといいます。 監督を務めたとされる映画のブログです。 タイトルは「ギフト」。 HIVの告知を受けた男性やアクセサリー職人などさまざまな登場人物を描いた群像劇だと紹介しています。 企画した意図については「断絶の間から何か見出したい、拾い上げたい、という思いがあった。白と黒、生と死、キャリアとノンキャリアなどの間からである。『建設的であろうとすること』がこの作品の最も重要なテーマである。群像劇という形態をとり、複数の登場人物達の日常を切り取り、紡いでいく」などと記されています。 このブログには大阪芸術大学を卒業し、複数の映画祭に参加し賞を受賞したこともあると触れられています。 【製作途中で音信不通に】 取材に応じた関係者は、クランクアップしたものの斎藤容疑者が編集中に調子を崩し、未完のままスタッフとも音信不通になったといいます。 そのうえで、「音信不通になる前は、現場のスタッフからはよいものができたという手応えを聞いていたので、彼の理想の高さが自分で身動きをとれない状況にしたのかなと思いました。飯能の家まで2回話し合いに行きましたが、『完成して提出します』と言われて帰りました。態度は穏やかでしたが、心を停止しているように見え、内心は『これ以上説得しても追い詰める感じになるだろうな』と思っていました」と当時の様子について振り返りました。 【一人で暮らすように】 当初、家族と一緒に暮らしていた自宅からは母や姉が離れ一人で暮らすようになった容疑者。 関係者によりますと、昼も家にいる様子だったといい、親から経済的な支援を受けるなどして、暮らしていたとみられます。 庭には草が生い茂り、他の住民と目立った交流はなかったといいます。 一方で、ゴミ出しや回覧板の受け渡しなど必要な時にはあいさつを返してくれたと話す人もいました。
こうした中、6年前の2016年、現場の住宅を購入して転居してきたのが被害者の ビショップさんたちでした。 それまで都内で暮らし、いずれも60歳以上となった夫婦。 容疑者の自宅から60メートルほどのところにある郊外の住宅を新たな生活の拠点として選んだのです。 夫婦が住む住宅には都内に住むソフィアナさんが訪れることもありました。 【夫婦で散歩】 近所の人によりますと、夫婦や親子で買い物や散歩をするなど仲のよい家族だったといいます。 【接点は】 容疑者とビショップさん一家の住宅は60メートルほど離れ、接する道路も異なります。 また、自治会の班も異なるため、日常的に顔を合わせる関係にはなかったとみられます。 近所の人からも容疑者と一家の交流があるという情報は聞かれませんでした。 【車傷つけ事件】 そんな中、去年8月から12月にかけてビショップさんの住宅で車に傷がつけられる被害がたびたび発生します。 6度にわたる被害届けを受けて警察は、現場住宅で張り込むなどしてことし1月、車に石を投げる斎藤容疑者を発見し逮捕しました。 【「心当たりない」「知らない」】 捜査の中で、思い当たるトラブルがあるかビショップさんにたずねると「心当たりがない」と話したと言うことです。 また、斎藤容疑者の顔を知っているかという質問に対しても「知らない」と答えたということです。 斎藤容疑者は、警察の調べに対して何も話さず、事件につながるような両者の接点も 明らかにならなかったといいます。 事件は不起訴となりました。 【その後被害届けはなく・事件】 その後、ビショップさんから警察に対して被害の届け出はありませんでしたが、12月25日のクリスマスの朝、3人が殺害される事件が起き、容疑者が逮捕されました。
この作品について、当時を知る関係者は「細かい内容は失念したが、若さと熱気のつまった作品だったと記憶している」と振り返りました。
カメラの時計で午前7時29分を過ぎたころ、パトカーや救急車、それに消防車が次々とサイレンを鳴らしながら通り過ぎていくようすが確認できます。 この住宅に住む30代の男性は当時を振り返り、「サイレンの音で目が覚め、外に出て様子を見守っていましたが、警察官などが慌ただしそうにしていました」と話していました。 また、斎藤容疑者について「庭の木を切ったり窓を全開にして室内を掃除したりしている様子は見たことがありましたが、人との関わりがなかったように感じます。事件の動機が知りたいです」と話していました。
ビショップさんが2016年まで勤務の会社がコメント
容疑者と被害者 接点は
容疑者が過去に製作か 映画作品のテープ残される
事件当日 防犯カメラの映像に緊急車両