山あいの地域では投票所までの距離が遠く、移動が難しい場合もあることから、2014年から地域の集会所に順次、投票所を設置していく「移動期日前投票所」を設けていました。
1時間ごとに場所を移して、最寄りの集会所で投票してもらおうとしたものです。
一方で、選挙管理委員会の側も、集会所を移動するごとに投票の準備をしなければならず、負担が大きかったといいます。
2022年7月、参議院選挙から稼働しています。
バスを止めるのは、それまで投票所となっていた集会所の近く。 これまでは坂をのぼらなければならなかったところも、バスならばより平らなところを選んで停車できるため、投票者が移動しやすくなります。
さらには、靴を脱がずに投票することができます。 集会所に加えて、商業施設の駐車場にもバスを止めることで、買い物のついでに投票をすることも。 このバスによる「移動期日前投票所」を利用した人は、2022年7月の参院選では141人、8月の長野県知事選では猛暑のなかでも114人にのぼったということです。 バスでの期日前投票は、4月に投票が行われる統一地方選挙でも行われることになっています。 中野市選挙管理委員会の担当者は「有権者の投票環境の改善や、投票率の向上を図るために導入した。実際に利用した人たちから『とても便利になった』という声が寄せられているので、今後も継続していきたい」と話しています。
バスが投票所に
バリアフリーにも配慮