文化庁が27
日から
京都に
移転し、
新しい庁舎で
業務を
開始しました。
国の
省庁が
地方に
全面的に
移転するのは
初めてで、
都倉俊一長官は「
文化芸術立国を
目指して
まい進して
いく」と
訓示しました。
文化庁は、都倉俊一長官をはじめとする職員20人余りが27日から京都に移り、先行して移転していた地域文化創生本部の40人余りとともに京都市上京区の新たな庁舎で業務を開始しました。
はじめに、都倉長官や地元の関係者などが出席して文化庁の名前を刻んだ銘板の除幕式が行われました。
このあと、東京からオンラインで岸田総理大臣が職員に訓示を行い、「明治政府が首都を東京に移して以来、中央省庁が東京から移転するのは初めてだ。東京の一極集中の是正や地方創生という観点だけではなく、新たな文化行政への展開を進めるうえで大きな契機となるものだ」と述べました。
続いて都倉長官が訓示を行い、「ポストコロナの文化芸術を世界に、そして次の世代に伝えていく役割を果たし、文化芸術立国を目指してまい進していく」と述べました。
このあと、都倉長官は長官室の自席に座って京都での仕事始めに臨んでいました。
文化庁は13ある部署のうち、政策課や文化資源活用課など6つの部署が移転し、5月15日までに全体の7割程度となるおよそ390人の職員が京都で業務にあたる見込みです。
国の省庁の中枢機能の多くが地方に移る「全面的な移転」が行われるのは初めてだということです。