インドが今後数カ月間に電力不足に見舞われる可能性が出てきています。発電所の多くで燃料となる石炭の在庫が危機的水準に落ち込んだためです。アジアの経済大国では中国もエネルギー危機に見舞われています。
インド中央電力庁(CEA)の5日の報告によれば、135ある石炭火力発電所のうち最大63カ所で石炭の供給が2日以下となっています。17カ所では、石炭の在庫がゼロの水準に落ち込んでいるそうです。
75カ所で石炭の量は5日以下となっているが、これはCEAでは「極めて危機的」な水準とみなされています。こうした発電所が数日中に電力網から外れることはないものの、さらなる石炭供給の混乱や電力需要の急増に対して極めて脆弱(ぜいじゃく)な状態となっています。
インドの電源構成に占める石炭火力の割合は約70%となっています。