オーストラリアの研究チームが、銀河系の中心からやってくる正体不明の電波信号をとらえたと発表しました。そのエネルギー信号は、これまでに確認されたどんな現象とも異なっていて、未確認の天体が存在する可能性もあるとしています。
この研究は、オーストラリアのシドニー大学物理校の研究チームが天文学誌に発表しました。「最も変わっているのは、非常に偏光性が高いという特性でした。その光は一方向にしか振動しません。だが方向は時間がたつと入れ替わる」と研究者は解説しました。
研究チームは当初、パルサー(高速で自転する密度の高い中性子星)か、大量の太陽フレアを放出する恒星かもしれないと考えました。しかし今回の電波の発信源は、そうした天体の特徴とは一致しませんでした。
この謎は、建設中の世界最大の望遠鏡スクエア・キロメートル・アレイ(SKA)などを使えば解けるかもしれないと研究チームは期待します。