こうした中でイスラエルがアフリカからだけに限らず、すべての外国人の入国制限に踏み切るなど、対策を一段と強める動きが出ています。
南アフリカで確認された新たな変異ウイルスはWHO=世界保健機関が26日、現在、広まっているデルタ株などと同じ「懸念される変異株」に指定し、「オミクロン株」と名付けました。
これまでに南アフリカの隣国のボツワナや香港、それにイスラエルで感染が確認されたほか、ヨーロッパではイギリス、ドイツ、ベルギーに続いてイタリアでも確認されました。
イタリア政府によりますと感染が確認されたのはアフリカのモザンビークから帰国した1人で、家族への感染などについて調べているということです。
また、オランダでは、南アフリカから飛行機で到着した乗客のうち61人の陽性が確認され、複数の人が新たな変異ウイルスへの感染が疑われるとして当局が確認を急いでいます。
新たな変異ウイルスについて、感染力や重症化のリスク、ワクチンの効果への影響などはまだ明らかになっていませんが、各国の間でアフリカ南部からの入国を制限する動きが広がっています。
こうした中でイスラエルは27日、水際対策を強化し、ヨーロッパを含むほかの地域からも含めてすべての外国人の入国を14日間、禁止することを決めました。
さらにイギリスが人口の大半を占めるイングランドで公共の交通機関や小売店でのマスクの着用を再び、義務づけるなど国内での規制強化に乗り出すところもあり、対策を一段と強める動きが出ています。