ほぼ無名だった中国の新興企業ディープシークの人工知能(AI)が話題をさらっています。米国の優位が揺らぎかねない事態にハイテク株は続落し、シリコンバレーの超大手は巨額の企業価値が吹き飛びました。
だが同社のオープンソース技術に接したユーザーは、中国共産党による検閲と情報統制の実態を目の当たりにしています。
ディープシークの最新モデル「R1」を使ってAI競争の勝者について説明を求めたり、米大統領令の概要について解説させたり、冗談を言わせたりした場合、答えはオープンAIの「GPT-4」やメタの「ラマ」、グーグルの「ジェミニ」など、米国製の競合サービスとほとんど変わりません。