北朝鮮によるSLBM=
潜水艦発射弾道ミサイルの
発射について、
日本の
別所国連大使は、
国連安全保障理事会の
決議に
明確に
違反するとし、
安保理が
来週開く会合で、
結束して
厳しい姿勢をとることに
期待を
示しました。
北朝鮮が
今月2日、SLBM=
潜水艦発射弾道ミサイルを
発射し、
日本のEEZ=
排他的経済水域に
落下させたことを
受け、
国連の
安保理では、イギリス、フランス、ドイツの
3か国が
会合の
開催を
要請し、
議長国の
南アフリカは、
来週8日に
非公開の
会合を
行うことを
決めました。
これについて日本の別所国連大使は4日、定例記者会見で、「今回の発射のあと、アメリカとの連携を最大限重視しながら、安保理メンバーのイギリス、フランス、ドイツと連絡を取り合っている」と述べて、安保理会合の開催を働きかけてきたことを明らかにしました。
そのうえで別所大使は「最終的にどうなるか予断は持てないが、日本の立場は、弾道ミサイルの発射は安保理決議に明確に違反するというもので、それを受けて対応している」と述べて、来週の会合で安保理が結束して北朝鮮の発射に厳しい姿勢をとることに期待を示しました。
ただ、安保理ではことし8月、北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射したあとにも同じ英仏独3か国が要請して会合を開きましたが、北朝鮮との対話を優先したいトランプ政権の意向もあって声明などの発表に至らなかった経緯があり、結果は見通せない状況です。