南米のブラジルで
中国最大手のEV=
電気自動車メーカー「BYD」の
工場の
建設現場から
劣悪な
環境で
働かされていたとみられる
労働者およそ160
人が
現地当局に
救出されました。
ブラジル北東部バイア州では中国のEVメーカーの「BYD」が年間15万台規模を生産する工場の建設を進めています。
23日、この工場の建設現場で働く労働者163人についてブラジルの政府機関の調査チームは「奴隷のような状態」から救出したと発表しました。
地元メディアによりますと労働者は「BYD」が発注した建設工事を請け負った企業が雇っていた中国人です。
調査チームが労働者の宿泊施設を撮影した映像ではベッドにはマットレスがなく板にシーツをかぶせただけの状態で労働者は劣悪な環境で働かされていたとみられています。
BYD側は工事を発注した企業との契約を解除し「労働者の権利の保護に関しブラジルの法律を順守することを約束する」とのコメントを発表しました。
この問題に関して中国外務省の報道官は25日の記者会見で、現地の中国大使館などがブラジル側と連絡を取り合い状況を確認しているとして「中国は一貫して労働者の権利と利益の保護を重視し、中国企業に対しては法律や規則に基づく経営を求めている」と述べました。