4日午前10時ごろ、東京 昭島市松原町で「解体中の建物の足場が崩落している」と消防に通報がありました。
警視庁によりますと、「イトーヨーカドー拝島店」の解体工事現場で、外壁を覆っていた足場が幅30メートル以上にわたって崩れ、道路を挟んで向かいのドラッグストアに覆い被さるように倒れたということです。
この事故で、足場に乗っていた作業員5人が落下し、このうち40代の男性1人が軽いけがをしました。
この店舗は去年4月に閉店し、4日は重機で建物の内側から切れ目を入れる作業をしていたということで、警視庁が詳しい状況を調べています。
現場は、JR拝島駅から南東に700メートルほど離れたビルや住宅が建ち並ぶところです。
現場付近の風速は
昭島市には、4日は暴風警報や強風注意報は発表されていません。
気象庁によりますと、午前10時の風速は、昭島市の現場からおよそ8キロ北にある埼玉県所沢市の観測点で5.6メートル、およそ6キロ南にある東京・八王子市の観測点で2.5メートルでした。
崩れた足場 道路を覆うように倒れる
NHKが上空から撮影した映像では、建物の外壁に組まれた足場が広い範囲にわたって崩れ、道路を覆うように倒れているのが確認できます。
一部は道路を挟んだ向かいの建物の屋根にかかっています。また、倒れた足場が電線にひっかかり、電柱が斜めに傾いています。現場周辺には複数の消防車やパトカーが集まっています。