NASA(=アメリカ航空宇宙局)は5日、人類を月に送る「アルテミス計画」をさらに延期すると発表しました。
「アルテミス計画」は1972年のアポロ17号以来、再び人類を月面に送り、長期滞在できる拠点を建設し、飲み水などの資源を開発する計画です。
第1弾として、2022年末に月探査のための無人宇宙船「オリオン」が月周回を行い、有人飛行に向けたデータを収集しました。
第2弾として、2025年9月に宇宙飛行士を乗せて月の上空までの往復を予定していましたが、NASAは5日、2026年4月以降に延期すると発表しました。第3弾の有人での月面着陸は、2027年半ば以降になるということです。
大気圏再突入の際、高温から宇宙船「オリオン」を保護する耐熱シールドの安全性を強化するためだとしています。
2024年までに有人月面着陸を目指すとしていた2019年当時と比べて、およそ3年延期された形です。
アルテミス計画には日本人宇宙飛行士2人が月での探査に参加する予定です。