スノーボードのハーフパイプは、円筒を半分にした形のコースを滑りながら、「エア」と呼ばれるジャンプで空中での技の高さや難度を競う種目で、今シーズンと来シーズンのワールドカップや世界選手権などの成績を踏まえて、1年2か月後のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの代表が決まります。
今シーズンのワールドカップ開幕戦は、8日に中国で男女の決勝が行われ、3回のランのうち最も高い得点で競われました。
このうち10人で争われた男子は、2大会連続のオリンピック代表で23歳の戸塚選手が2回目でトップに立つと、3回目には軸を斜めにして縦に3回転しながら、横に4回転する大技を最後に成功させるなど、高さのあるエアをミスなく決めて95.50をマークし、得点を伸ばしました。
戸塚選手は、ワールドカップ通算8勝目を挙げて、オリンピックのプレシーズンで好スタートを切りました。
このほかの日本勢は、
▽18歳の山田琉聖選手が3位
▽北京オリンピック金メダリストで26歳の平野歩夢選手が4位
▽22歳の平野流佳選手が5位
▽19歳の重野秀一郎選手が6位に入りました。
一方、8人で争われた女子は、
▽20歳の小野光希選手が日本勢トップの4位に入り
▽ともに15歳でワールドカップに初出場した清水さら選手が5位
▽工藤璃星選手が8位でした。
優勝は、アメリカのマディー・マストロ選手でした。