東日本大震災から11
日で10
年1
か月です。
津波で
大きな被害を
受けた
宮城県石巻市では、
震災のあと
多くの
人たちを
励まし
続けた「がんばろう!
石巻」と
書かれた
看板が
新しくなり、
設置作業が
行われました。
「がんばろう!石巻」と書かれた看板は、自宅と仕事場が津波で流された黒澤健一さん(50)が、東日本大震災の1か月後に津波に負けない気持ちを表そうと自宅の跡地に掲げました。
被災した人たちを励ますメッセージとして多くの人に知られるようになり、毎年3月11日には追悼の灯籠をともす行事が行われるなど、今では犠牲者を悼み、震災の記憶を伝える場所にもなっています。
看板は、5年前、住宅地の造成工事などに伴い近くの復興祈念公園に移されたときに作り替えられましたが、雨や風にさらされて老朽化が進んだため3代目となる新しい看板を作りました。
11日は黒澤さんと地元の人たちが集まり、古い看板を撤去したあと、縦2メートル横11メートルの新しい看板を設置しました。
新しい看板は黒澤さんが地元の中学生と一緒に制作し、震災当時の記憶を伝えるため、色やデザインはこれまでとほぼ同じにしました。
震災の伝承活動を続けている黒澤さんは「看板を見ることで、震災を学ぶきっかけになればよいと思います」と話していました。