イスラエル軍と、パレスチナのガザ地区のイスラム組織ハマスに連帯するヒズボラの間では、攻撃の応酬が激しさを増しています。
イスラエル軍のハガリ報道官は23日、会見を開き、ヒズボラによる攻撃の兆候を察知したとしてレバノン各地への攻撃を開始したと発表し、その後、軍はSNSで300以上の標的を攻撃したと明らかにしました。
このイスラエル軍の攻撃についてレバノンの保健省は南部でこれまでに182人が死亡し、727人がけがをしたと発表しました。
死傷者の中には女性や子どもも含まれているとしています。
イスラエル軍は、23日の攻撃にあわせてヒズボラが住宅にミサイルを隠しているとするCG映像などを公開し、攻撃を正当化しています。
一方、ヒズボラはレバノンでの通信機器の連続爆発や首都ベイルート郊外への空爆で幹部らが殺害されたことへの報復などとして、レバノンと国境を接するイスラエル北部へロケットやミサイルによる攻撃を続けていて、紛争の拡大が懸念されています。