菅官房長官の陣営
菅官房長官に近い若手議員は地元の党員らに対し、予備選挙で菅氏に投票するよう呼びかけています。
このうち無派閥の秋本真利衆議院議員は6日午前、地元の千葉市若葉区の事務所で、秘書とともに支援者に電話で支持を訴えました。
千葉県連は予備選挙で最も得票が多かった候補者に、割り当てられた3票すべてを投票する「総取り方式」を採用することにしていて、秋本氏は「2番手では意味がない。周りの党員にも伝えてほしい」などとお願いしていました。
このあと秋本氏は地元の市議会議員3人と面会し、支援を呼びかけました。
秋本氏は「党員からの支持で1位になれば、菅政権が誕生した場合の力になる。地方票でも圧倒的な勝利を得なければならない」と述べました。
岸田政調会長
岸田政務調査会長は、6日は地元の広島県や香川県を訪れる予定でしたが、台風10号の接近を受けて東京にとどまり、党本部で関係省庁から説明を受けました。
そして、広島市で開かれた党の県連大会や、みずからを励ます会には、オンラインで参加しました。
岸田氏は、「広島出身の宮沢元総理大臣は、『権力は大変恐ろしいもので、謙虚に使わなければならない』とよく話していた。私は国民の声を丁寧に聞き取ることができるリーダーを目指したい。地元の皆さんに教えていただいたことを胸に、すべてをかけてこの戦いに臨む」と決意を述べると、広島の会場からは大きな拍手が寄せられていました。
このあと岸田氏は、記者団に対し、「『地元は任せろ』という熱い言葉ももらい、熱気を強く感じた。台風の被害が心配されるので、直接、出向くことはできないが、リモートや電話を通じて、ほかの地域の党員にも働きかけを続けていきたい」と述べました。
石破元幹事長
石破元幹事長は、NHKの「日曜討論」に出演したあと、議員会館の事務所に入り、地方紙やスポーツ新聞などの取材を受けました。
石破氏は、記者団に対し、「安倍政権から何を変え、何を引き継ぐのかを訴え、国民に理解してもらうことに尽きる。官僚機構が、国民のために働く仕組みをつくり、政府が隠蔽などせず、国民から『よし分かった』と納得してもらえる努力をしなければならない」と述べ、総裁選挙に向けた決意を示しました。