また今村容疑者は、2019
年4
月に
警察官などを
装って
都内の
女性に
電話をかけ「キャッシュカードが
不正に
使用されている」などと
言ってキャッシュカード8
枚を
盗んだうえ、
口座から
現金およそ70
万円を
引き出した
疑いが
持たれています。
4人はフィリピンを拠点に日本に向けて詐欺の電話をかけていたグループのメンバーで、一連の被害はおよそ2300件、35億円にのぼるということです。
これまでに70人以上が検挙されていて、渡邉容疑者はグループの首謀者とみられるということです。
警視庁は、4人の身柄の引き渡しに向けて、今後現地に捜査員を派遣することにしています。
また全国で相次いでいる広域強盗事件では、渡邉容疑者らが指示を出していた疑いがあり、警視庁は特殊詐欺について捜査を進めるとともに一連の強盗事件との関連についても調べる方針です。
別事件で裁判手続き中も「全容疑者を日本に引き渡すことが目標」
一連の
広域強盗事件に
関連して、
日本の
警察当局は、
別の
特殊詐欺事件などに
関わったとして
渡邉優樹容疑者や
今村磨人容疑者ら4
人の
逮捕状を
取り、30
日にフィリピン
側に対し入管施設に
収容されている4
人の
身柄を
引き渡すよう
正式に
要請しました。
これについて、フィリピン司法省の報道官は31日午前に記者団に対し、今村容疑者以外の3人がフィリピン国内の別の事件の裁判手続き中であることを明らかにしました。
その上で報道官は「すべての事件の手続きを取り消し、すべての日本人の容疑者を日本に引き渡すことが目標だ」と述べました。
また裁判所によりますと、渡邉容疑者については、フィリピン国内の暴行事件の裁判の次の審理が来月16日に予定されているということです。
早期の引き渡しが実現できるかが焦点となっています。