気象庁によりますと、強風で吹き上げられた黄砂が大陸から東に広がり、26日にかけて西日本から北日本の広い範囲で飛来する見込みです。
物が肉眼ではっきり見える範囲の「視程」は各地で10キロ未満となり、ところによって5キロ未満になると予想されています。
屋外に干した洗濯物に黄砂が付着するなどの影響が予想されるほか、見通しが悪くなった場合は交通への影響が出るおそれがあり、気象庁が注意を呼びかけています。
花粉症や、ぜんそくなどの症状が悪化するおそれもあり、マスクを着用するなど対策をしてください。
また、25日は広い範囲で気温が上がり、日中の最高気温は
▽宮崎市と大分市で27度、
▽福岡市で26度、
▽名古屋市で25度、
▽東京の都心と大阪市で24度、
▽仙台市22度などと予想され、25度以上の夏日となるところがある見込みです。
各地で朝との気温の差が大きくなる見込みで体調管理に注意が必要です。
また、これまでに降った雪で積雪が多くなっている地域では、気温の上昇に伴い雪どけが進むおそれがあり、雪崩にも注意してください。
中国各地でも黄砂確認
中国の国営テレビによりますと、強風が続いている影響で中国北部を中心に各地で黄砂が確認されています。
このうち、内陸部の寧夏回族自治区では、23日から広い範囲で砂やちりが巻き上がり辺り一面が黄土色になって、視界が悪くなっている様子が確認できます。
中国の気象当局は、27日まで北京などを含むさらに広い範囲で黄砂による影響が確認されるおそれがあるとして、外出の際はマスクを着用するなどの対策を呼びかけています。