中国当局が2023年からおよそ2年間拘束していたアメリカの信用調査会社の中国人スタッフ5人を解放したことが分かりました。ロイター通信によりますと中国当局は2023年3月、アメリカの信用調査会社「ミンツ・グループ」の北京事務所に勤務する中国人スタッフ5人を拘束していましたが、25日、中国当局が5人全員を解放したということです。5人は「違法経営の疑いがある」などとして、およそ2年にわたって拘束されていました。解放の理由などは分かっておらず、中国外務省も会見で「具体的な問題は担当部署に問い合わせるように」と直接の回答を控えています。中国政府によりますと外国企業から中国への直接投資額は、去年、33年ぶりの低水準となっています。李強首相は今月23日に行われた国際会議の場でも、外国企業による中国市場への積極的な投資を呼びかけていて、反スパイ法などで高まる外国企業の懸念を払拭したい狙いもあるとみられています。