愛媛県今治市の
山林火災は
延焼が
続いていて、
焼けた
面積は300ヘクタールに
拡大し、
一部の
地区では
複数の
住宅に
被害が
出ていて、
飛び火で
燃え移ったとみられています。
避難指示の
対象は6000
人近くにのぼり、
自衛隊のヘリが
上空からの
消火活動を
進めています。
今月23日に今治市長沢で発生した山林火災は4日目の26日も延焼が続いていて、焼けた面積は300ヘクタールあまりに拡大し、鎮圧のめどは立っていません。
今治市によりますと、山林火災の飛び火で建物に火が燃え移ったとみられ、▽桜井地区で住宅2棟▽郷桜井地区で住宅2棟、倉庫2棟、それに▽長沢地区と朝倉地区でそれぞれ住宅1棟のあわせて8棟が全焼したということです。
このうち桜井地区では、26日午前6時半ごろ、周囲の山のふもとの竹やぶから赤い炎が見えたり「パン」と竹の弾けるような音が聞こえたりしていて、地元の消防団が消火活動に追われていました。
この火災で、今治市は▽長沢地区▽朝倉北地区▽緑ヶ丘団地地区▽郷桜井地区の一部▽旦地区▽桜井小学校区▽朝倉南乙野々瀬地区のあわせて5988人に避難指示を出しています。
これまでに7つの避難所に251人が避難しています。
隣接する西条市も▽楠河地区楠・六軒家に避難指示を出しています。
26日も空気が乾燥した状態が続き、陸上の最大風速は9メートル以下と予想されています。
一方、27日から28日にかけて、前線などの影響で愛媛県内では雨が降る見通しです。
山林火災で交通影響も(午前7時現在)
JR四国によりますと、
▽特急列車が伊予西条駅から松山駅の間の上下線で始発から午前10時すぎまで運転を取りやめているほか、
▽普通列車は伊予北条駅と西条市の壬生川駅の上下線で午前8時ごろまで運転を見合わせています。
安全が確認でき次第、運転することにしていますが、消火活動の状況では変更もあるということで、最新の情報をホームページで確認するよう呼びかけています。
このほか、高速道路の今治小松自動車道は、東予丹原インターチェンジと今治湯ノ浦インターチェンジの上下線で通行止めとなっています。