横浜市は、警察や病院から身寄りのない遺体を引き継いだ場合、戸籍などから親族を探して引き取るか確認し、引き取り手がなければ市が火葬の手続きをしています。
市によりますと、港南区役所の40代の係長が、去年までの2年間にこうした手続きを怠った結果、身寄りのない8人を3か月から9か月、火葬されないままにしていたということです。
ことし1月、葬祭業者から区への問い合わせで発覚し、係長は、「1人の手続きに苦慮し、ほかの7人の処理を進められなかった」と話しているということです。
いずれも先月までに必要な手続きを終えて火葬され、市は葬祭業者におよそ800万円の保管料を追加で支払いました。
横浜市は、「事務の遅れで火葬まで長い時間を費やし極めて遺憾です。管理を徹底し、再発防止に取り組みます」としています。