第1試合 健大高崎×横浜
第1試合は、大会連覇をねらう群馬の高崎健康福祉大高崎高校と秋の明治神宮大会を制した神奈川の横浜高校が対戦します。
2年連続の決勝進出を目指す健大高崎は上位打線が好調で、今大会ここまでの3試合で打率4割を超える1番の石田雄星選手が出塁し、中軸が返す攻撃を軸に着実に得点を重ねてきました。
投手陣は2試合に先発した下重賢慎投手に加えて、準々決勝で先発し5回1失点と好投した山田遼太投手、そして準々決勝で春夏の甲子園で最速に並ぶ155キロをマークしたエースの石垣元気投手などがそろい、安定感があります。
一方、19年ぶりの決勝進出をねらう横浜は、ここまでのチーム打率は準決勝に進出した4チームの中で唯一、3割に届いていませんが、キャプテンの阿部葉太選手を中心とした勝負強いバッティングで得点を奪ってきました。
投手陣はエースの奥村頼人投手と今大会注目のピッチャーの1人、2年生の織田翔希投手の2人を中心に継投で勝ち抜いてきました。
去年の春と秋の王者どうしの対戦は、互いに力のある投手陣をどう打ち崩すかが試合のカギを握りそうです。
第2試合 智弁和歌山×浦和実
第2試合は、7年ぶりの決勝進出を目指す智弁和歌山高校と春夏通じて初出場で準決勝に進んだ埼玉の浦和実業が対戦します。
関西勢で唯一ベスト4に残った智弁和歌山は、ここまでのチーム打率が3割7分と上位から下位まで打線に切れ目がなく、バントも絡めて得点を奪う攻撃が持ち味です。
守備ではエースの渡邉颯人投手を中心とした投手リレーで、1回戦と準々決勝で相手打線を完封するなど攻守ともに安定しています。
一方の浦和実業は、福島の聖光学院と対戦した準々決勝で、タイブレークの延長10回にヒット7本を集めて8点を奪う勝負強さを見せました。
投げては、1回戦で完封し変則的なフォームが特徴のエース・石戸颯汰投手が2回戦以降はリリーフで登板し、3試合通じて無失点と好投を続けています。
優勝経験のある智弁和歌山が堅実な攻撃で相手投手を攻略するのか、初出場で快進撃を続ける浦和実業が勢いをつなげられるかが、勝敗のポイントとなりそうです。