両者の電話会談は28日、アメリカ側の要請で行われ、トランプ大統領はSNSで「非常に生産的で多くのことに合意した。4月28日のカナダの総選挙のあとに会うことになるだろう」と投稿しました。
その後、カナダのカーニー首相は記者会見で「トランプ大統領の言うように非常に生産的だった。友好的で実質的な協議だった」と述べたうえで、当面の懸案となっている関税をめぐって閣僚レベルで協議を進めることを確認したということです。
トランプ大統領はこれまで「カナダはアメリカの51番目の州になるべきだ」と繰り返し主張し、トルドー前首相を「知事」と呼んでやゆしてきましたが、この日のSNSなどではカーニー氏を「首相」やファーストネームの「マーク」と呼び、態度を軟化させていることがうかがえます。
ただ、カーニー首相は電話会談で、アメリカ側が4月2日に相互関税などの措置を発表した場合、報復措置を講じる考えを伝えたことも明らかにしていて、今後の協議で両国の緊張関係が改善に向かっていくのかが焦点となります。