[住宅じゅうたく地ち]

住宅じゅうたく地ちで地価ちかの上昇じょうしょう率りつが最もっとも高たかかったのは、

▼北海道ほっかいどう北きた広島ひろしま市し共栄きょうさかえ町まち4丁目ちょうめでプラス29.2％となりました。

以降いこうも近隣きんりんの地区ちくが続つづき、

▼北きた広島ひろしま市し稲穂いなほ町まち東ひがし6丁目ちょうめと

▼北きた広島ひろしま市し若葉わかば町まち3丁目ちょうめがいずれもプラス29.1％と高たかい上昇じょうしょう率りつとなっています。

[商業しょうぎょう地ち]

商業しょうぎょう地ちでは

▼北きた広島ひろしま市し美沢みさわ1丁目ちょうめでプラス25％。

次ついで▼北きた広島ひろしま市し中央ちゅうおう6丁目ちょうめでプラス23.9％となりました。

いずれの場所ばしょも札幌さっぽろ市しに近ちかく、プロ野球やきゅう・日本ハムにほんはむの新しん球場きゅうじょうが来年らいねん開業かいぎょうすることに伴ともなって今後こんご新駅しんえきや商業しょうぎょう施設しせつが整備せいびされ、利便りべん性せいの向上こうじょうや人出ひとでの増加ぞうかが期待きたいされているほか、札幌さっぽろ市しより地価ちかの割安わりやす感かんがあることもあり、需要じゅようが高たかまっています。

また、商業しょうぎょう地ちの上昇じょうしょう率りつ3位いも札幌さっぽろに近ちかい北海道ほっかいどう恵庭えにわ市し漁いざり町まちでプラス22.7％となりました。

[工業こうぎょう地ち]

工業こうぎょう地ちで最もっとも地価ちかが上昇じょうしょうしたのは

▼熊本くまもと県けん菊陽きくよう町まち原水はらみずで、プラス31.6％となりました。

台湾たいわんの半導体はんどうたいメーカー「TSMC」の工場こうじょう建設けんせつに伴ともなって、物流ぶつりゅう拠点きょてんなどの需要じゅようが高たかまっているためです。

全国ぜんこくの商業しょうぎょう地ちで地価ちかが最もっとも高たかかったのは、17年ねん連続れんぞくで、東京とうきょう・銀座ぎんざ2丁目ちょうめの「明治めいじ屋や銀座ぎんざビル」で1平方メートルへいほうめ-とるあたり3930万まん円えんでした。

新型しんがたコロナの影響えいきょうで外国がいこく人じん観光かんこう客きゃくなどが大おおきく減へったことで地価ちかは0.5％値下ねさがりし3年ねん連続れんぞくの下落げらくとなりましたが、去年きょねんより下落げらく率りつは縮小しゅくしょうしました。

[住宅じゅうたく地ち]

全国ぜんこくの住宅じゅうたく地ちで地価ちかが最もっとも高たかかったのは、4年ねん連続れんぞくで東京とうきょう・港みなと区く赤坂あかさか1丁目ちょうめで1平方メートルへいほうめ-とるあたり504万まん円えんでした。

周辺しゅうへんの虎ノ門とらのもん地区ちくの再さい開発かいはつなどでにぎわいや利便りべん性せいへの期待きたいが高たかまり、3.5％の上昇じょうしょうとなりました。

[工業こうぎょう地ち]

全国ぜんこくの工業こうぎょう地ちで地価ちかが最もっとも高たかかったのは、東京とうきょう・大田おおた区く東海とうかい2丁目ちょうめで1平方メートルへいほうめ-とるあたり73万まん2000円えんでした。

コロナ禍かでインターネット通販つうはんなどの需要じゅようが高たかまるなか、高速こうそく道路どうろなどへのアクセスがよいこともあって物流ぶつりゅう拠点きょてんとしての需要じゅようが高たかまっているということです。

隣接りんせつする札幌さっぽろ市しの地価ちかが10年ねん連続れんぞくで上昇じょうしょうし、比較的ひかくてき割安わりやす感かんのある北きた広島ひろしま市しで住宅じゅうたく需要じゅようが高たかまっていることが主おもな要因よういんです。

これに加くわえて、来年らいねん3月つきにプロ野球やきゅう・日本ハムにほんはむの新しん球場きゅうじょうが市内しないに開業かいぎょうすることへの期待きたい感かんから、札幌さっぽろ近郊きんこうのほかの自治体じちたいに比くらべて住宅じゅうたく需要じゅようが高たかいことも地価ちかの上昇じょうしょうにつながっています。

新しん球場きゅうじょうの開業かいぎょう効果こうかを象徴しょうちょうしているのが、球場きゅうじょうの隣となりに建設けんせつ中ちゅうの分譲ぶんじょうマンションです。

販売はんばい会社かいしゃによりますと、1戸こあたりの価格かかくは最もっとも高たかいものでおよそ1億おく5000万まん円えんと、北きた広島ひろしま市内しないとしては「かなり強気つよきの価格かかく設定せってい」をしていますが、ことし、3回かいに分わけてあわせて118戸こを発売はつばいしたところ、いずれも即日そくじつ完売かんばいしたということです。

購入こうにゅうした40代だいの男性だんせいは「新しん球場きゅうじょうから非常ひじょうに近ちかかったので、この物件ぶっけんの購入こうにゅうを決きめた。最初さいしょのうちはセカンドハウスとしての利用りようを考かんがえているが、最終さいしゅう的てきには移住いじゅうしたいと考かんがえている」と話はなしていました。

マンションの販売はんばい会社かいしゃの担当たんとう者しゃは「新しん球場きゅうじょうのあるボールパーク内ないのマンションというのはなかなか無ないが、ここまで人気にんきが出でるとは予想よそうしていなかった」と話はなしていました。

このため、札幌さっぽろ市内しないに比くらべて、比較的ひかくてき割安わりやすな北きた広島ひろしま市しの中心ちゅうしん部ぶでは、家族かぞく連づれを中心ちゅうしんに戸建こだての住宅じゅうたくを求もとめる動うごきが出でています。

地元じもとの不動産ふどうさん仲介ちゅうかい・管理かんり会社かいしゃによりますと、JR北きた広島ひろしま駅えきから徒歩とほ10分ふんほどの住宅じゅうたく街がいの「稲穂いなほ町東まちひがし」では、新築しんちくや建築けんちく中ちゅうの戸建こだて住宅じゅうたくが増ふえているということです。

この地区ちくでは土地とちの取引とりひき価格かかくの相場そうばが3年ねん前まえから急激きゅうげきに上昇じょうしょうを始はじめ、現在げんざいの相場そうばは3年ねん前まえに比くらべて4割わりほど上昇じょうしょうしているということです。

市内しない中心ちゅうしん部ぶでの地価ちかの上昇じょうしょうを受うけて、この会社かいしゃでは、これまではなかった北きた広島ひろしま市しの郊外こうがいの「輪厚わあつ中央ちゅうおう」での土地とちの仲介ちゅうかい取り引とりひきがことしに入はいってから2件けんあったといいます。

いずれの土地とちの購入こうにゅう者しゃも、当初とうしょは市内しない中心ちゅうしん部ぶでの購入こうにゅうを検討けんとうしていましたが、予算よさん内ないに収おさまらず、価格かかくが数すう百ひゃく万まん円えん安やすい郊外こうがいを選えらんだということです。

不動産ふどうさん仲介ちゅうかい・管理かんり会社かいしゃの羽田はた好こう志こころざし 社長しゃちょうは「建築けんちく資材しざいの高騰こうとうに伴ともなって住宅じゅうたくの価格かかくが上昇じょうしょうしてきているため、予算よさん内ないにおさめようと安やすい土地とちを求もとめる動うごきが出でている。住宅じゅうたく価格かかくの上昇じょうしょうが今後こんごも続つづけば、新築しんちくについては郊外こうがいでの需要じゅようがさらに増ふえてくるのではないか」と話はなしていました。

東京とうきょう23区く全体ぜんたいでも、プラス2.2％となりましたが、中央ちゅうおう区くは横よこばい（0.0％）、千代田ちよだ区くは0.3％の小幅こはばな上昇じょうしょうにとどまっています。

これらの地域ちいきでは、リモートワークが広ひろがり、都心としん部ぶでもオフィスの需要じゅようが伸び悩のびなやんでいることに加くわえて、今後こんご、大型おおがたのビルが相次あいついで完成かんせいし、オフィスの供給きょうきゅうが増ふえると見込みこまれていることも背景はいけいにあります。

このため、新あたらしい機能きのうやサービスを提供ていきょうすることで、ほかのビルとの差別さべつ化かを図はかろうという動うごきも出でています。

先月せんげつ（8月つき）、東京とうきょう・中央ちゅうおう区くの八はち重じゅう洲しゅうに竣工しゅんこうしたビルは、新型しんがたコロナによるライフスタイルの変化へんかを取り込とりこむ工夫くふうを盛り込もりこみました。

その1つとして入館にゅうかんには顔かお認証にんしょうシステムを導入どうにゅうしました。

感染かんせん対策たいさくとして「非ひ接触せっしょく」のニーズが高たかまっていることを受うけたものです。

また、利用りようが増ふえている食事しょくじの宅配たくはいサービスにも対応たいおうしていて、ビルの入り口いりくちに食事しょくじが届とどくと自分じぶんがいるフロアまでロボットが運はこんできてくれます。

このほかビルの中なかにフィットネスジムも併設へいせつするなど、会社かいしゃに出勤しゅっきんするメリットを引き出ひきだす設備せつびも整ととのえたということです。

三井みつい不動産ふどうさん事業じぎょうグループの山口やまぐち周平しゅうへい 主事しゅじは「行いきたくなるオフィスをコンセプトに、リアルの職場しょくばにどうやったら来きてもらえるか、どうやって働はたらいてもらえるかを考かんがえた。いろいろな物件ぶっけんの中なかから選えらばれるような取り組とりくみを進すすめたい」と話はなしていました。

このうち東京とうきょうを中心ちゅうしんに神奈川かながわ、埼玉さいたま、千葉ちば、茨城いばらきの4県けんの一部いちぶを含ふくむ「東京とうきょう圏けん」の住宅じゅうたく地ちの、上昇じょうしょう率りつの上位じょうい3つの地点ちてんはいずれも茨城いばらき県けんつくばみらい市しとなっていて、3地点ちてんの去年きょねんと比くらべたプラス幅はばは10％から10.8％といずれも大幅おおはばな上昇じょうしょうとなりました。

市内しないの100区画くかくほどある住宅じゅうたく分譲ぶんじょう地ちでは、去年きょねんの販売はんばい開始かいし以降いこう、ほぼ1年ねんで8割わり以上いじょうで契約けいやくが成立せいりつしています。

市内しない中心ちゅうしん部ぶを走はしる▼つくばエクスプレスの「みらい平たいら」駅えきから都内とないの秋葉原あきはばら駅えきまでは40分ふん程度ていどというアクセスの良よさや、▼都心としん部ぶの物件ぶっけんに比くらべて敷地しきちや間取まどりに余裕よゆうがあることなどから特とくに子育こそだて世代せだいに人気にんきが高たかいということです。

この分譲ぶんじょう地ちに家いえを建たてた30代だいの男性だんせいは、千葉ちば県けん流山ながれやま市しから家族かぞく3人にんで引っ越ひっこす予定よていで、「都内とないに近ちかければ近ちかいほど土地とちの値段ねだんが上あがってしまう。2歳さいの娘むすめが走り回はしりまわれるような庭にわをつくることができる広ひろさをとれるのが、魅力みりょく的てきでした」と話はなしていました。

また、以前いぜんから市内しないに住すみことし4月つきから家族かぞく5人にんでこの分譲ぶんじょう地ちに住すみ始はじめた男性だんせいは、「ほかの分譲ぶんじょう地ちでも常つねにどこかしら工事こうじしているイメージがあります」と話はなし、周辺しゅうへんの宅地たくち開発かいはつのスピードに驚おどろいていました。

この分譲ぶんじょう地ちの販売はんばいを行おこなっている大和ハウスだいわはうす工業こうぎょう茨城いばらき支社ししゃ住宅じゅうたく事業じぎょう部ぶの滝口たきぐち桂かつら司つかさ 主任しゅにんは「首都しゅと圏けんの通勤つうきん範囲はんいの中なかでみても、価格かかくや土地とちの広ひろさ、建物たてもののボリュームが充実じゅうじつしていて、選えらばれる割合わりあいが多おおいのではないか」と話はなしていました。

なかでも大幅おおはばな上昇じょうしょうがみられるつくばみらい市しでは、若わかい世代せだいの移住いじゅうの促進そくしんに取り組とりくんでいます。

ことしの地価ちか調査ちょうさで、茨城いばらき県内けんないの住宅じゅうたく地ちで最もっとも上昇じょうしょう率りつが高たかかったのはつくばエクスプレスのみらい平たいら駅えきに近ちかいつくばみらい市し陽光台ようこうだい4丁目ちょうめで、去年きょねんより10.8％と大幅おおはばに上昇じょうしょうしました。

つくばみらい市しは、都内とないへのアクセスの良よさや都心としんより安やすく広ひろい家いえが持もてるといった利点りてんを生いかし、市民しみんおよそ300人にんの協力きょうりょくを得えて市内しないでの暮くらしを紹介しょうかいする動画どうがやポスターを作成さくせいするなど、若わかい世代せだいの呼び込よびこみに力ちからを入いれてきました。

また、転入てんにゅうしてきた人ひとたちに住すみ続つづけてもらおうと、みらい平たいら駅えきの近ちかくに市民しみんセンターを開設かいせつして子育こそだてに関にかんする相談そうだんがワンストップでできるようにするなど、市民しみんサービスの向上こうじょうにも取り組とりくんでいます。

去年きょねん9月つきからことし8月つき末まつまでの1年間ねんかんにつくばみらい市しに新あらたに転入てんにゅうした人ひとは2800人にん余あまりと人口じんこうのおよそ5％を占しめ、このうち20代だいから40代だいが7割わりとなっていて、市しは移住いじゅう促進そくしんの取り組とりくみに手応てごたえを感かんじています。

つくばみらい市しの小しょう田川たがわ浩ひろし市長しちょうは「動画どうがやポスターでつくばみらい市しの良よさを広ひろげていきたい。定住ていじゅうを中心ちゅうしんとしたまちづくりのために、教育きょういくや子育こそだて施策しさくに力ちからを入いれていきたい」と話はなしていました。

東京とうきょう・千代田ちよだ区くに建設けんせつ中ちゅうの地上ちじょう17階かい建だての高級こうきゅう分譲ぶんじょうマンションは、102戸この販売はんばい戸数こすうに対にたいして販売はんばい開始かいし前まえから2700件けんの問い合といあわせが入はいりました。

今月こんげつ17日にちに、40戸こが1部屋へやあたり1億おく4100万まん円えんから11億おく5800万まん円えんで売り出うりだされると、19日にちまでの3日間にちかんで68件けんの購入こうにゅう申し込もうしこみがあったということです。

販売はんばいしている不動産ふどうさん会社かいしゃによりますと、こうした利便りべん性せいの高たかい都心としんの高額こうがく物件ぶっけんはいわゆる「パワーカップル」と呼よばれる共働ともばたらきの夫婦ふうふなどから人気にんきで、居住きょじゅう用ようとしてだけでなく資産しさんとして購入こうにゅうする人ひとも多おおいということです。

三菱みつびし地所じしょレジデンスの岡橋おかはし志郎しろう 執行しっこう役員やくいんは「都心としんの物件ぶっけんは非常ひじょうに好調こうちょうに推移すいいしていて、市場しじょう全体ぜんたいで新築しんちく・中古ちゅうこともに物件ぶっけんの供給きょうきゅうが需要じゅように追おいついていない。家いえにいる時間じかんが長ながくなったことや働はたらき方かたの変化へんかもあって在宅ざいたく時間じかんが長ながくなり、家いえの面積めんせきや快適かいてき性せいを家庭かてい内ないで見直みなおす機会きかいが増ふえているのではないか」と話はなしていました。

国内こくないの旅行りょこう需要じゅようが回復かいふくしていることに加くわえて、水際みずぎわ対策たいさくの緩和かんわに伴ともなって今後こんご、外国がいこく人じん観光かんこう客きゃくが増ふえると期待きたいされているためです。

IT関連かんれん企業きぎょうの「Agoop」が利用りよう者しゃの許可きょかを得えて個人こじんが特定とくていされない形かたちで集あつめた携帯けいたい電話でんわの位置いち情報じょうほうのデータの分析ぶんせきによりますと、台東たいとう区くの浅草寺せんそうじ周辺しゅうへんの9月つき前半ぜんはんの土日どにちの15時じ台だいの人出ひとでは、感染かんせん拡大かくだい前まえの2019年ねんとの比較ひかくで、おととし（2020年ねん）と去年きょねん（2021年ねん）は、いずれも5割わり程度ていどまで落ち込おちこみました。

それがことしの同おなじ時期じきの人出ひとでは8割わり程度ていどまで回復かいふくしているということです。

こうした傾向けいこうを反映はんえいして浅草あさくさ・仲見世なかみせ通どおり近ちかくの地価ちかは、上昇じょうしょう率りつが去年きょねんのマイナス1.7％からことしはプラス4.3％に回復かいふくしました。

商店しょうてん街がいにある土産物みやげもの店てんの店主てんしゅは「一いち時期じきはほとんどいなかった修学しゅうがく旅行りょこう生せいや外国がいこく人じん観光かんこう客きゃくも増ふえ、売り上うりあげはコロナ前まえの7割わり程度ていどまで回復かいふくしている」と話はなしていました。

一方いっぽう、近隣きんりんにある外国がいこく人じん向むけのホテルでは、今後こんご、政府せいふの水際みずぎわ対策たいさくの緩和かんわに伴ともなって外国がいこく人じんの利用りようの増加ぞうかが期待きたいされています。

このホテルでは、ことし8月つきの利用りよう者しゃ数すうが去年きょねんの同おなじ時期じきに比くらべ2倍ばい程度ていどまで伸のびたものの、利用りよう者しゃ数すうは依然いぜんとしてコロナ前まえの水準すいじゅんには戻もどっていないということです。

「サクラホステル」の大久保おおくぼ大輔だいすけさんは、「個人こじんの観光かんこう客きゃくが増ふえることやビザの取得しゅとくが免除めんじょされることに期待きたいしている」と話はなし、水際みずぎわ対策たいさくの緩和かんわに期待きたい感かんを示しめしていました。

また、住宅じゅうたく地ちが31年ねんぶりに上昇じょうしょうに転てんじたことについて、「コロナ前まえから住宅じゅうたく地ちの地価ちかは回復かいふく傾向けいこうにはあったが、中心ちゅうしん部ぶが高騰こうとうするにしたがって、周辺しゅうへん部ぶ、さらには地方ちほうにも波及はきゅうした結果けっか今回こんかいの全国ぜんこく的てきな上昇じょうしょうにつながったとみている。都心としんのアクセスが良よい場所ばしょは依然いぜんとして人気にんきが高たかい一方いっぽう、在宅ざいたく勤務きんむの普及ふきゅうによっていろいろな場所ばしょで仕事しごとができることから、住宅じゅうたくの需要じゅようのすそ野すそのがより広ひろがっている」としています。

一方いっぽうで、商業しょうぎょう地ちのうち都心としん部ぶなどでオフィスの空そら室しつ率りつが目立めだち地価ちかの上昇じょうしょうが伸び悩のびなやんでいるとして、「在宅ざいたく勤務きんむの普及ふきゅうで大だい企業きぎょうなどが余あまったオフィスから出でる動うごきが積み重つみかさなった。ただ、本社ほんしゃ機能きのうをベースにしたニーズは再さい認識にんしきされている。今後こんご、都内とないではオフィスの供給きょうきゅうが増ふえるため、各かくビルは、ただオフィスを作つくるのではなくて、ほかのビルとの差別さべつ化かによってテナントの需要じゅようを取り込とりこめるかどうかが重要じゅうようなポイントになっている」と述のべました。

そのうえで、今後こんごの見通みとおしについては「外国がいこく人じん観光かんこう客きゃくが回復かいふくしてくると土地とちの価格かかくにプラスの影響えいきょうがでると思おもう。日本にっぽんの低てい金利きんり、金融きんゆう緩和かんわが続つづけば日本にっぽんの不動産ふどうさんや土地とち価格かかくにおいてプラス、もしくは上昇じょうしょうを支ささえる大おおきな要素ようそになるのではないか」と述のべました。