Japanese News: 日航機墜落事故から39年遺族が「御巣鷹の尾根」へ慰霊登山

日航にっこう機き墜落ついらく事故じこから39年ねん遺族いぞくが「御巣鷹おすたかの尾根おね」へ慰霊いれい登山とざん

39 years after the JAL plane crash, the bereaved family climbs Osutaka Ridge to commemorate the victims

520人にんが犠牲ぎせいになった日航にっこうジャンボ機じゃんぼきの墜落ついらく事故じこから、8月つき12日にちで39年ねんです

August 12th marks 39 years since the JAL jumbo jet crash that killed 520 people.

墜落ついらく現場げんばの群馬ぐんま県けん上野うえの村むらでは、遺族いぞくや関係かんけい者しゃが慰霊いれいの登山とざんを行おこないました

At the crash site in Ueno Village, Gunma Prefecture, bereaved families and others involved climbed a mountain to commemorate the victims.

午後ごご6時じからはふもとで、遺族いぞくなどが参列さんれつして追悼ついとう慰霊いれい式しきが行おこなわれています

A memorial service will be held at the foot of the mountain from 6:00 p.m. with the bereaved families in attendance.

1985年ねん8月つき12日にち、お盆おぼんの帰省きせい客きゃくなどを乗のせた日本にっぽん航空こうくうのジャンボ機じゃんぼきが群馬ぐんま県けん上野うえの村むらの山中さんちゅうに墜落ついらくし、国内こくないの航空こうくう機き事故じこでは最もっとも多おおい520人にんが犠牲ぎせいになりました

On August 12, 1985, a Japan Airlines jumbo plane carrying people returning home for the Obon holiday crashed into the mountains of Ueno Village, Gunma Prefecture, killing 520 people, the highest number of casualties in an aircraft accident in Japan.

事故じこから39年ねんの12日にち、上野うえの村むらでは、墜落ついらく現場げんばの「御巣鷹おすたかの尾根おね」に向むけて慰霊いれいの登山とざんが行おこなわれ、遺族いぞくや関係かんけい者しゃが亡なくなった人ひとの墓標ぼひょうなどに花はなを手向たむけたり、線香せんこうを供そなえたりしました

On the 12th, 39 years after the accident, in Ueno Village, a memorial climb was held towards Osutaka Ridge, the site of the crash, and the bereaved families and related parties placed flowers and incense at the grave markers of the deceased. I also made offerings.

12日にちに慰霊いれいの登山とざんに訪おとずれた人ひとは午後ごご4時じの時点じてんで68家族かぞく230人にんで、去年きょねんより42人にん減へりました

As of 4 p.m. on the 12th, there were 230 people from 68 families, a decrease of 42 people from last year.

遺族いぞくたちは登山とざん道どう沿ぞいにある亡なくなった人ひとたちの墓標ぼひょうに着つくと、花はなを手向たむけたり線香せんこうを供そなえたりしていました

When the bereaved families arrived at the grave markers of the deceased along the mountain trail, they laid flowers and offered incense.

また、尾根おねにある慰霊いれい碑ひの「昇魂之碑しょうこんのひ」の前まえでも手てを合あわせて犠牲ぎせい者しゃを悼いたんでいました

They also put their hands together in mourning for the victims in front of the cenotaph on the ridge called Shokon no Monument.

慰霊いれいの登山とざんは13日にちまでは遺族いぞくや関係かんけい者しゃに限かぎられていて、山やまでは臨時りんじの通信つうしん基地きち局きょくが設置せっちされ、遺族いぞくたちは、高齢こうれいなどのため現場げんばを訪おとずれることができない家族かぞくや知人ちじんにビデオ通話つうわなどで慰霊いれいの様子ようすを伝つたえることができるようになっています

Until the 13th, climbing to commemorate the dead will be limited to the bereaved families and related parties. A temporary communication base station has been set up on the mountain, and the bereaved families will be able to make video calls to family members and friends who are unable to visit the site due to age or other reasons. It is now possible to convey the details of the memorial service.

12日にちは午後ごご6時じからふもとで追悼ついとう慰霊いれい式しきが行おこなわれ、参列さんれつ者しゃが墜落ついらく時刻じこくの午後ごご6時じ56分ふんに合あわせて黙もくとうをし、空そらの安全あんぜんを祈いのります

叔父おじを亡なくした男性だんせい「事故じこ後ごに生うまれた世代せだいが引き継ひきついで」

事故じこで叔父おじの加藤かとう博幸ひろゆきさん（当時とうじ21）を亡なくした東京とうきょうの小林こばやし準じゅん也さん（34）は家族かぞくとともに慰霊いれいの登山とざんを行おこない、叔父おじの墓標ぼひょうを訪おとずれました

小林こばやしさんは、花はなと叔父おじが好すきだった野球やきゅうチームのタオルを供そなえて、静しずかに手てを合あわせていました

そして、高齢こうれいで登のぼれなくなった祖母そぼに見みせるため、スマートフォンで墓標ぼひょうや登山とざんの様子ようすを撮影さつえいしていました

小林こばやしさんは「叔父おじが生いきていて野球やきゅうの話はなしができたら幸しあわせだっただろうなと思おもってしまいます

事故じこ後ごに生うまれたので当時とうじの詳くわしい状況じょうきょうは大人おとなになってから知しったが、風化ふうかするのがいちばん危険きけんだと思おもうので事故じこ後ごに生うまれた世代せだいが引き継ひきついで、慰霊いれいを続つづけていきたいです」と話はなしていました

音楽おんがく学校がっこうの同期どうき亡なくした女性じょせい「会あえたうれしさと、悲かなしさと」

事故じこで亡なくなった女優じょゆうの吉田よしだ由美子ゆみこさん（当時とうじ24）と宝塚たからづか音楽おんがく学校がっこうで同期どうきだった南みなみ美佐子みさこさん（64）は、吉田よしださんの遺族いぞくなどと慰霊いれいの登山とざんを行おこないました

南みなみさんは、吉田よしださんの墓標ぼひょうを掃除そうじして花はなを供そなえた後のち、宝塚たからづか音楽おんがく学校がっこうの校歌こうかなどを歌うたい、吉田よしださんを悼いたんでいました

南みなみさんは「3年ねん前まえから慰霊いれい登山とざんを続つづけていますが、ことしも吉田よしださんに会あえたうれしさと生いきている姿すがたを見みたかったという悲かなしさで複雑ふくざつな気持きもちです

吉田よしださんは本当ほんとうにきれいで真面目まじめで、芸能げいのう界かいで活躍かつやくすることが事故じこで失うしなわれたと思おもうと悲かなしい

来年らいねんは40年ねんの節目ふしめの年としですが、風化ふうかしないように、事故じこのことを伝つたえ続つづけていきたいです」と話はなしていました