カメラマンは「イルピンの橋を渡って、住民が避難するところを撮影する予定だった。私たちが車に乗って、検問所を過ぎたときに銃撃が始まった。ブレント・ルノーさんは首を撃たれた」と当時の状況について説明しています。
ロシアの人権監視団体によりますと軍事侵攻が始まった先月24日以降、これまでにロシア国内で抗議デモに参加し、拘束された人は、1万4900人以上にのぼるということです。
日本語教師をしているアリョーナ・ブィチコフスカさん(33)もその1人で、現地時間の13日夕方、NHKのインタビューに応じ「怖いですが、頑張ります」と話していました。 ブィチコフスカさんは、夫と夫の姉、それに飼っている猫とともに、キエフ市内の地下鉄の構内で寝泊まりしながら避難生活を送っています。 ブィチコフスカさんが撮影した地下鉄の構内の映像には、ホーム横の通路に、避難している人たちが家から持ち込んだ毛布を敷いて生活している様子がうつっていて、中には、小さい子ども連れの親子もいます。
日中は、数時間ほど自宅に戻って家事をしたり、シャワーを浴びたりしているということですが、取材に応じてくれたこの日は「自宅に戻ったとき、近くから大きな爆発音が聞こえ、怖くなったのでいつもより早くシェルターに戻りました」と話していました。 また、国内にいる母親や友人と毎日、連絡を取っているということで「『元気?』とか『どう?』と送って、『私は生きている』ということばがあるだけでいいのです」と日々、安否の確認をしているということです。 ロシア軍が首都キエフへの攻勢を強めていることについて、「ウクライナ軍が私たちを守ってくれると信じています。もちろん怖いですが、頑張ります。ここは私の街なので、最後までキエフに残ると思います。私たちのことを祈ってください」と話していました。
ロシアがどのような兵器を求めているのかや、中国側の反応については明らかにしていませんが、この政府関係者は「ロシアが特定の兵器の不足に直面している」と指摘したということです。 アメリカ・ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官は13日、CNNテレビに出演し「中国がロシアに対してどの程度の物質的、経済的な支援を行うのか注視している」と述べています。 サリバン大統領補佐官は14日にイタリアの首都ローマで、中国で外交を統括する楊潔チ政治局委員と会談する予定で、中国に対し、ロシアへの支援は許さないとの姿勢を明確に示すものとみられます。 ウクライナ情勢をめぐって中国は、制裁に反対するなどロシア寄りの姿勢を示す一方で、「緊張がエスカレートし、制御できなくなるのを防ぐことが急務だ」と繰り返し軍事面での支援を行うことには消極的な立場を示しています。
前日からおよそ10万人増えています。 このうち、およそ6割にあたる165万人余りがポーランドに避難したということです。 このほか、ハンガリーに避難した人が24万人余り、スロバキアが19万人余り、モルドバが10万人余り、ルーマニアが8万人余りなどとなっています。 また、ロシアに避難した人も10万人余りとなっています。
一方で、チェルノブイリ原発が2月、ロシア軍に占拠されて以降、職員らが休みなしに働き続けた結果、心身ともに疲労がたまっていて、原発の安全に関わる機器の修理や保守に支障が出ているとの連絡がウクライナ側からあったとしています。 グロッシ事務局長は「職員たちがますます悲惨な状況に直面している」などとして、原発の安全確保に向け、IAEAとしてさらに迅速に対応していく必要があるという考えを強調しました。
このうちのおよそ1万人が暮らす最大都市サンパウロでは、毎週日曜日に、住民たちがカトリックの教会でミサを行っています。 13日もおよそ100人が集まり、ロシアによる軍事侵攻で亡くなった人たちを悼むとともに、ウクライナの平和を願って祈りをささげました。
13日の動画では、ロシア軍の攻撃を受けたウクライナ西部にある軍の施設の被害について、死亡した35人やけがをした134人の中には一般市民も含まれると伝えています。 またロシア軍が掌握したと主張する南部の都市ヘルソンでは、13日、数千人の市民が「ヘルソンはウクライナだ」などと叫びながらデモ行進をしたと報じています。 さらに、ヘルソン州では、ロシア軍が住民に対し、集会やロシア軍に関する情報の拡散を禁じる「違法な規制」を課そうとしていると、ロシア軍のものと見られる文書を示しながら伝えています。 またウクライナ南部のミコライフへの攻撃では、9人が死亡したほか、付近の町でも、多くの住宅が被害を受けがれきの下から住民の男性が救出されたことを写真とともに伝えています。 そして、北部のチェルニヒウでは夜間の攻撃でアパートなどが被害を受け1人が死亡したと、炎上する建物の消火活動の様子をうつした映像とあわせて報じています。
ウクライナ側は、11日にもザポリージャ州の別の都市、メリトポリでも、市長がロシア軍によって拉致されたと発表しています。 12日には、占拠された市庁舎の外で市長の解放を求める抗議デモがあり、ウクライナ政府によると、2000人以上の市民が参加したということです。 EUの外相にあたるボレル上級代表は13日、SNSで「EUは、ロシア軍による相次ぐ市長の拉致を強く非難する」としたうえで「ウクライナの民主的制度に対するさらなる攻撃であり、主権国家に別の違法な統治機構を設立しようとしている」と批判しました。 また、EUのミシェル大統領も「このような拉致や地方当局への圧力は、国際法にあからさまに違反している」と厳しく非難しました。
一方、アメリカのホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官はCNNテレビに出演し、ロシア軍がポーランドとの国境に近いウクライナの西部で空爆を行ったことについて、「プーチン大統領は首都キエフなど主要都市への侵攻に思っていたほどの進展がないことにいらだっており、攻撃目標を拡大し、国のあらゆる場所で被害を与えようとしている」と警戒感を示しました。 またサリバン大統領補佐官はCBSテレビで、アメリカなどがロシア側が化学兵器を使用するのではないかと懸念を示していることについて、「もしロシアが化学兵器を使用すれば厳しい代償を払うことになる」と強く警告しました。
ロシアの人権監視団体によりますと、これまでに37の都市で抗議活動に参加した合わせて860人以上が治安当局に拘束されたということです。 また、第2の都市サンクトペテルブルクで撮影された映像では「プレス」と書かれた黄色いジャケットを着て取材していた報道関係者とみられる人たちも拘束される様子が捉えられています。 プーチン政権は、ロシア国内で戦争反対の声が広がることに神経をとがらせていて、ソーシャルメディアの利用を制限するなど、情報統制をいっそう強めています。
ルノーさんはウクライナの首都キエフの中心部から西に20キロほどの街、イルピンで取材中だったということで、ほかにもけがをしたジャーナリストがいるということですが詳しい状況はわかっていません。
声明によりますと会談では米中両国の間の競争を管理するための取り組みに加えてロシアによるウクライナへの軍事侵攻が地域と世界の安全保障に与える影響について協議するということです。 アメリカのメディアはロシアによる軍事侵攻が始まって以降、米中両国の政府高官が対面で会談するのはこれが初めてだと伝えています。 発表に先だってサリバン大統領補佐官はCNNテレビに出演し、「中国がロシアに対して経済的な支援を含めて実際に支援を行うのかどうか注視している」と述べました。 そのうえで「経済制裁によるロシアの損失を補てんするようなことはいかなる国であっても許さないと中国に伝えている。ロシアを支援すれば結果が伴う」と強調しました。 中国はアメリカなどが行っているロシアへの制裁に反対する考えをこれまで示していて、高官による会談でも議論になるものとみられます。 ※チは竹冠に雁垂の中に虎。
犠牲者の多くは、砲撃やミサイル攻撃、空爆などによって命を落としたということです。
およそ100発の爆弾が投下され、病院などのインフラが破壊されたとしています。
参加した女性は「市民まで犠牲になるのは決して許されないことで、ウクライナへの連帯を示したい」と話していました。 また、別の女性は「戦闘をさらにエスカレートさせてはならず、一市民として反対していることを示さなければならない」と話していました。
ミコライフは、ウクライナ南部にある最大の港湾都市オデッサの東側に位置していて、南ウクライナ原子力発電所があります。
また、食料などの支援物資を載せて東部マリウポリに向かっている車両について「目的地までわずか80キロの所まで来ている」とした一方で、ロシア軍が支援を妨げていると非難しました。
そして「交渉に向けた、真の、決定的な動きが起きますように。また人々が安全に避難できますように。そしてこの虐殺を止めてください」と訴え、多くの信者たちとともに、平和への祈りをささげました。
ロシアで厳しい取締り 抗議デモで拘束1万4000人超
首都キエフでは地下鉄の構内で寝泊まりする人も
「ロシアが中国に軍事物資の支援を求めている」米メディア
ウクライナから国外に避難 “269万人超え”
IAEA チェルノブイリ原発 電源供給が復旧と明らかに
ブラジル サンパウロ ウクライナ系住民が祈り
ロシア軍の攻撃 一般市民も被害 公共放送伝える
ドニプロルドネ市長「ロシア軍に拉致」ウクライナ外相が明らかに
アメリカ シャーマン国務副長官「圧力は効果見せ始めている」
キエフ近郊のイルピン 銃声の中で住民避難
ロシア国内で抗議続く 報道関係者も拘束か
アメリカ人ジャーナリスト ロシア軍の銃撃で死亡
米中高官 ウクライナめぐり協議と発表
マウリポリで2000人超の市民犠牲か
ベルリンで抗議の大規模デモ
ウクライナ南部 ミコライフ 空爆で9人死亡
人道回廊で約12万5000人避難
ローマ教皇「許されない攻撃」
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交などウクライナ情勢をめぐる14日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナとは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
銃撃され死亡した米ジャーナリスト 同行者が当時の状況語る