ラグビーの全国大学選手権は13日、東京の秩父宮ラグビー場で決勝が行われ、4連覇を目指す帝京大が5大会ぶりの優勝を目指す早稲田大と対戦しました。
帝京大は、前半5分にキャプテンの青木恵斗選手の突破からプロップの森山飛翔選手がトライを決めて先制し、7分後には青木選手がトライを奪って14対0とリードしました。
このあと早稲田大の反撃にあい、日本代表の矢崎由高選手のトライなどで前半のうちに2点差に追い上げられ、後半開始直後にはペナルティーゴールで14対15と逆転されました。
それでも帝京大はここから地力を発揮し、ロックの本橋拓馬選手のトライで再び逆転すると、その後は両チームのキャプテンが試合の鍵となると話していたスクラムで優位に立ち、さらに2つのトライを奪って早稲田大を突き放しました。
帝京大は33対15で勝ち、4大会連続13回目の優勝を果たしました。
早稲田大は一時リードする展開に持ち込みましたが、後半は帝京大の堅い守りに得意の展開ラグビーを封じられて、ペナルティーゴールの3点のみに抑えられ、5大会ぶりの優勝はなりませんでした。
帝京大 青木主将「人生で一番うれしい」
帝京大のキャプテン、青木恵斗選手は「11月の試合で早稲田大に負けて、自分たちの弱さが明確に出た。チームとしても個人としてもすごく悔しかったが、そこから修正して大学選手権の決勝で早稲田大に勝利して優勝でき、本当にうれしい」と涙ながらに振り返りました。
そのうえで「僕自身、キャプテンは初めてでうまくいかないこともあり悩む時期も多かったが、みんなが支えてくれて今ここに立てているので、人生で一番うれしいです」と喜びを話していました。