Actualités japonaises: インドの野生のトラ蘇る、倍増以上も　保護活動の成果誇示

インドの野生やせいのトラ蘇よみがえる、倍増以上ばいぞういじょうも　保護活動ほごかつどうの成果誇示せいかこじ

Apr 17, 2023 11:04

Furigana

インド政府せいふは１６日にちまでに、国内こくないに生息せいそくする野生やせいのトラの個体数こたいすうが過去数十年間かこすうじゅうねんかんの保護運動ほごうんどうの成果せいかで昨年さくねん、倍増以上ばいぞういじょうとなる３１６７頭とうに達たっしたと報告ほうこくした。

インドは野生やせいのトラの最大さいだいの生息地せいそくちだが、２００６年ねんまでには過去最少かこさいしょうの１４１１頭とうに減少げんしょうし、絶滅ぜつめつも危惧きぐされていた。世界自然保護基金せかいしぜんほごききん（ＷＷＦ）によると、３１６７頭とうは野生やせいの環境かんきょうで生いき抜ぬいているとされる世界全体せかいぜんたいの約やく４５００頭とうの約やく７割わりを占しめる。

今回こんかいのトラ「復活ふっかつ」を示唆しさする報告ほうこくは、インド政府せいふが１９７３年ねんに始はじめた保護活動事業ほごかつどうじぎょうの５０周年しゅうねんに合あわせて発表はっぴょうされた。

インドのモディ首相しゅしょうも今回こんかいの報告ほうこくに伴ともない、「兄弟きょうだいとみなされることも多おおいトラと我われわれ々の付つき合あいには数千年すうせんねんの歴史れきしがある」と演説えんぜつ。「人類じんるいのより良よき将来しょうらいは多様性たようせいの確保かくほが維持いじされている場合ばあいのみ可能かのう」とも説といた。首相しゅしょうはトラ保護区ほごくの２カ所しょも視察しさつしていた。

保護活動ほごかつどうでは事業じぎょうの開始時かいしじに９カ所しょだった保護区ほごくを５３カ所しょに拡大かくだい。対象たいしょうの面積めんせきは約やく７万まん５８００平方へいほうキロとなった。離はなればなれとなっている生息地せいそくちをつなげるため関係かんけいする村落そんらくに全面移転ぜんめんいてんの補償金ほしょうきんを支払しはらうなどの手段しゅだんも講こうじていた。