石勝線の川端駅と新夕張駅の間では、先月31日に大雨の影響で線路に土砂が流入したり、線路の土台部分が崩れたりしているのが確認され、追分駅と新得駅の間で運転を見合わせています。
この影響で、札幌と釧路を結ぶ特急「おおぞら」と、札幌と帯広を結ぶ特急「とかち」の、合わせて22本の特急列車すべてが3日も終日運休となっているほか、この区間を通る普通列車なども運休となっています。
JR北海道は4日夕方からの運転再開を目指すとしていましたが、復旧作業が進んでいるとして、4日午前11時ごろから運転を再開する予定だと発表しました。
特急列車では、
▽札幌駅を午前11時45分に出発する釧路行きの特急おおぞら5号、
▽帯広駅を午前11時12分に出発する札幌行きの特急とかち6号、
▽釧路駅を午前11時21分に出発する札幌行きの特急おおぞら6号から
それぞれ運転を再開する予定だとしています。
運休続く貨物列車 トラックで代替輸送
北海道を走るJR石勝線のほとんどの区間で運転を見合わせている影響で、札幌と北海道東部を結ぶ貨物列車も運休が続いていて、帯広市にあるJR貨物の駅では、トラックによるコンテナの代替輸送が行われています。
石勝線の追分駅と新得駅の間で運転を見合わせている影響で、札幌と帯広や釧路を結ぶ特急列車だけでなく、石勝線を使用する鉄道貨物にも影響が出ていて、JR貨物によりますと、これまでに貨物列車20本が運休しています。
帯広市にある帯広貨物駅では、当初鉄道で運ぶ予定だったコンテナを先月31日からトラックで代替輸送していて、3日朝も十勝地方で加工された砂糖や、じゃがいもの菓子などが入った重さ5トンのコンテナをフォークリフトを使って大型トラックに次々と積んでいました。
JR貨物によりますと、3日までにおよそ70個のコンテナをトラックで代替輸送する予定だということです。
帯広貨物駅の梅田惠介駅長は「十勝では今、野菜類の出荷の繁忙期となっているので、各所の協力を得ながら一つでも多くの荷物を運ぶ使命を果たしていきたい」と話していました。