日本新聞: 全国9大学病院ほかの医療機関への医師派遣取りやめ中止検討

全国ぜんこく9大学だいがく病院びょういんほかの医療いりょう機関きかんへの医師いし派遣はけん取とりやめ中止ちゅうし検討けんとう

Sep 12, 2024 04:09

Furigana

ことし4月つきから始はじまった医師いしの働はたらき方かた改革かいかくの影響えいきょうで、全国ぜんこく9つの大学だいがく病院びょういんで、ほかの医療いりょう機関きかんへの医師いしの派遣はけんを取とりやめたり、中止ちゅうしを検討けんとうしたりしていることが、病院びょういん関係かんけい者しゃの団体だんたいが行おこなった調査ちょうさでわかりました。

ことし4月つきから病院びょういんに勤つとめる勤務きんむ医いに対にたいし、夜間やかんや休日きゅうじつの時間じかん外がい労働ろうどうを制限せいげんする働はたらき方かた改革かいかくが始はじまり、その影響えいきょうを調しらべるため「全国ぜんこく医学いがく部長ぶちょう病院びょういん長ちょう会議かいぎ」が82の大学だいがく病院びょういんにアンケートを実施じっししました。

その結果けっか、ことし5月つきの時点じてんでおよそ1割わりに当にあたる9つの大学だいがく病院びょういんで、地方ちほうなどにあるほかの医療いりょう機関きかんへの医師いしの派遣はけんを取とりやめたり、中止ちゅうしを検討けんとうしたりしていることがわかりました。

また、医師いしの派遣はけんは継続けいぞくしながらも、勤務きんむ間かんのインターバルを設もうけるなど勤務きんむ体制たいせいを見直みなおしたり検討けんとうしたりしている大学だいがく病院びょういんは24ありました。

今回こんかいのアンケートでは時間じかん外がい労働ろうどうの制限せいげんが最もっとも影響えいきょうを与あたえる業務ぎょうむも聞きいていて、医学部いがくぶの教授きょうじゅの66％は「研究けんきゅう」と答こたえ、研修けんしゅう医いの78％は「診療しんりょう」と答こたえました。

働はたらき方かた改革かいかくによって医師いしの労働ろうどう時間じかんは減少げんしょう傾向けいこうにあるということですが、全国ぜんこく医学いがく部長ぶちょう病院びょういん長ちょう会議かいぎの相良さがら博典ひろのり会長かいちょうは「大学だいがく病院びょういんは地域ちいき医療いりょうで重要じゅうような役割やくわりを担になっており、影響えいきょうが拡大かくだいしつづけると医療いりょう崩壊ほうかいにつながるため、医師いしの確保かくほが欠かかせない。国くにには待遇たいぐうの改善かいぜんなどを求もとめていきたい」と話はなしています。