11
年前、
北海道の
白老町で
起きた
観光バスの
横転事故で、
無罪が
確定した
運転手の
男性が、
検察の
不十分な
捜査で
精神的な
苦痛を
受けたとして
国に
賠償を
求めた
裁判で、
最高裁判所は13
日までに
上告を
退ける決定をし、
男性の
敗訴が
確定しました。
2013年、白老町で観光バスが横転し乗客13人が重軽傷を負った事故では、運転手の男性が過失責任を問われて起訴されましたが、バスの不具合が事故の原因だった可能性があるとしてその後、無罪が確定しました。
男性は、検察の不十分な捜査で起訴され精神的な苦痛を受けたとして、国に760万円余りの賠償を求め、1審の札幌地方裁判所は国に430万円余りの賠償を命じました。
一方、2審の札幌高等裁判所は「男性に過失があるとした検察の判断が合理性を欠くとは言えず、起訴が違法だったとは言えない」として1審の判決を取り消し、男性の訴えを退けました。
これについて男性が上告していましたが、最高裁判所第3小法廷の渡邉惠理子裁判長は、13日までに上告を退ける決定をし、男性の敗訴が確定しました。