中日は18日夜に行われた阪神戦に敗れ最下位に転落しました。
試合後、報道陣の取材に応じた立浪監督は「3年目のことし結果を出せなかったので責任を取って辞めるけじめをつけます」と述べて今シーズンかぎりで退任する意向を示しました。
プロ入りから22年間、中日ひと筋でプレーし「ミスタードラゴンズ」とも呼ばれた立浪監督は、おととしのシーズンからチームの指揮をとりました。
長年、チームの課題だった得点力不足解消に取り組みましたが、結果につながらず、若手を中心に守備の乱れも重なり、球団史上初めて2年連続で最下位となるなど厳しい戦いが続いていました。
巻き返しを誓って臨んだ3年目となる今シーズンは、打点王3回と実績のある中田翔選手を獲得するなど戦力を補強して臨み、シーズン開幕後は4月中旬に4年ぶりとなる6連勝をマークして、一時、単独首位に立ちました。
ここまで12勝を挙げ、防御率でリーグトップの成績をマークしている4年目の高橋宏斗投手をはじめ成長を遂げた若手も出てきましたが、シーズンが進むなかでチームは徐々に調子を落とし、得点と得点圏打率が、リーグ最低となっているほか、カード負け越しが続くなど低迷が続きました。
立浪監督は今シーズン最後まで監督を続けるということです。
球団では今後、後任の監督について人選を急ぐことにしています。
加藤球団本部長「後任 これから本格的に検討」
加藤宏幸 球団本部長は「試合後に監督の方から申し出があった。チーム成績に責任を感じているので、今シーズンかぎりで身を引きたいということだった。われわれの方からまだ9試合あるので最終戦まで指揮はとってほしいと伝えた」と話しました。
また、後任については「これから本格的に検討することになる。球団OBなのか他球団なのかということも含めてこれから検討する」とした上で「最終戦が10月6日なのでそこまでには、という思いはありつつ、うまくいかないケースもあるかもしれない。できるだけ早くと思っている」と話し、人選を急ぐ考えを示しました。
ファンからは 驚きと新監督に期待する声
中日の立浪監督が退任する意向を明らかにしたことを受けて試合を観戦していたファンからは驚きとともに新たな監督に期待する声が聞かれました。
名古屋市に住む女子中学生は「先ほど退任したことを知って驚きました。退任するのは寂しいけれど、新しい監督になってチームが強くなってほしい」と話していました。
愛知県北名古屋市の20代の女性は「すごくいい監督だったし寂しいが、2軍で活躍している選手がなかなか1軍に昇格しなかったので、ファンは不満もあったと思う。3年間最下位のドラゴンズを見て来たので、新しい監督になってからのチームに期待したい」と話していました。