【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（7日の動き） - Easy News

ロシアがウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうに踏み切ふみきり、現地げんちでは今いまもロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんの戦闘せんとうが続つづいています。

戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなど、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる7日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナとは7時間じかん、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

米べい国防こくぼう総省そうしょう高官こうかん「この一いち日にちでは限かぎられた動うごき」

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは6日にち、現地げんちで続つづく戦闘せんとうについて「この一いち日にちでは限かぎられた動うごきしか確認かくにんされていない」としたうえで、首都しゅとキエフ、第だい2の都市としハリコフ、北部ほくぶのチェルニヒウを孤立こりつ化かさせようとして進軍しんぐんするロシア軍ぐんはウクライナ側がわの強つよい抵抗ていこうにあっていると指摘してきしました。

住民じゅうみんを避難ひなんさせる試こころみが続つづいている東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリでは街まちを包囲ほういしようとするロシア軍ぐんとの戦闘せんとうが継続けいぞくしていて、大だい規模きぼな停電ていでんや断水だんすいも続つづいているということです。ただ、停戦ていせん合意ごういが破やぶられたかどうかの確認かくにんはできていないとの認識にんしきを示しめしています。

米べい国務こくむ長官ちょうかんポーランド通つうじウクライナへの戦闘せんとう機き供与きょうよを検討けんとう

アメリカのブリンケン国務こくむ長官ちょうかんは6日にち、訪問ほうもん先さきのモルドバで、ポーランドを通をつうじてウクライナへの戦闘せんとう機きの供与きょうよを検討けんとうしていると明あきらかにしました。ポーランドがウクライナ軍ぐんの兵士へいしが操縦そうじゅうに慣なれている旧きゅうソビエト製せいの戦闘せんとう機きを提供ていきょうし、その代かわりにアメリカがポーランドに新あらたな戦闘せんとう機きを送おくる枠組わくぐみを検討けんとうしているとしていて「時期じきについては言いえないが、とても前向まえむきに検討けんとうしている」と強調きょうちょうしました。

ただ、ポーランドの首相しゅしょう府ふは6日にち、ツイッターに「ウクライナには戦闘せんとう機きを送おくらないし空港くうこうの使用しようも認みとめない」と投稿とうこうしているほか、ロシア側がわは空軍くうぐん基地きちの使用しようなどの協力きょうりょくは「軍事ぐんじ衝突しょうとつの当事者とうじしゃとみなすこともありうる」と警告けいこくするなど、緊張きんちょうがいっそう高たかまることにつながりかねないとの懸念けねんも出でています。

ネットフリックスロシアでサービス提供ていきょう停止ていし

アメリカの動画どうが配信はいしん大手おおて、ネットフリックスは6日にち、NHKの取材しゅざいに対にたいしロシア国内こくないの状況じょうきょうを踏ふまえサービスの提供ていきょうを停止ていししたと明あきらかにしました。ネットフリックスは、一定いってい規模きぼ以上いじょうの動画どうが配信はいしんサービス企業きぎょうに対にたいし政府せいふ系けいテレビ局てれびきょくなどの放送ほうそうの配信はいしんを義務ぎむづけるロシアの新あたらしい法律ほうりつには従したがわないとしています。

アメリカメディアによりますと、ロシアでの現在げんざいの会員かいいん数すうはおよそ100万まん人にんに上のぼるということです。

ベラルーシのノーベル賞しょう作家さっかロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこう批判ひはんする声明せいめい

ベラルーシのノーベル文学ぶんがく賞しょう作家さっか、スベトラーナ・アレクシェービッチ氏しが、ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを批判ひはんする声明せいめいを発表はっぴょうしました。

イギリスの新聞しんぶん、ガーディアンが5日にち、伝つたえたところによりますと、声明せいめいにはアレクシェービッチ氏しやロシアの作家さっかや詩人しじんなど合あわせて17人にんが名なを連つらね「ロシアの国営こくえいメディアは今回こんかいの侵攻しんこうを偽装ぎそうし、うそを伝つたえ続つづけてきた。独立どくりつしたメディアはほぼ壊滅かいめつし、国営こくえいのプロパガンダ組織そしきだけがフル稼働かどうしている」と指摘してきしています。

そして、ロシア語ごを話はなす人々ひとびとに対にたいして「電話でんわやメッセージ、電子でんしメールといったあらゆる手段しゅだんを使つかってロシアの市民しみんに真実しんじつを伝つたえてほしい」と呼よびかけました。

アレクシェービッチ氏しは、チェルノブイリ原発げんぱつ事故じこの被害ひがい者しゃを取り上とりあげた作品さくひんなどが高たかく評価ひょうかされ、2015年ねんにノーベル文学ぶんがく賞しょうを受賞じゅしょうしました。近年きんねんは、強権きょうけん的てきなベラルーシのルカシェンコ政権せいけんに対抗たいこうする、反はん体制たいせい派はの知識ちしき人じんとして活動かつどうしています。

米べい国務こくむ長官ちょうかん “ロシアからの原油げんゆ輸入ゆにゅう禁止きんしを検討けんとう”

アメリカのブリンケン国務こくむ長官ちょうかんは6日にち、CNNテレビに出演しゅつえんし、ロシアからの原油げんゆの輸入ゆにゅうを禁止きんしする可能かのう性せいについて「ヨーロッパ各国かっこくや同盟どうめい国こくとの間まで、ロシア産さん原油げんゆの輸入ゆにゅうの禁止きんしと世界せかいへの適切てきせつな供給きょうきゅうについて協調きょうちょうして議論ぎろんしている」と述のべ、具体ぐたい的てきな検討けんとうを進すすめていることを明あきらかにしました。

これを受うけて、ニューヨーク原油げんゆ市場しじょうでは原油げんゆ価格かかくの国際こくさい的てきな指標しひょうとなるWTIの先物さきもの価格かかくが一時いちじ、1バレル＝130ドルを超こえて2008年ねん7月つき以来いらい、13年ねん8か月かげつぶりの高値たかね水準すいじゅんまで急激きゅうげきに上昇じょうしょうしました。市場しじょうで供給きょうきゅう不足ふそくへの警戒けいかい感かんが一段いちだんと強つよまっています。

ボリショイ劇場げきじょうの指揮しき者しゃ辞任じにん「紛争ふんそう支持しじせず反対はんたいし続つづける」

ロシアの音楽おんがくニュースサイトは6日にち、クラシックバレエの殿堂でんどう、ボリショイ劇場げきじょうで首席しゅせき指揮しき者しゃと音楽おんがく監督かんとくを務つとめるトゥガン・ソヒエフ氏しの辞任じにんのメッセージを伝つたえました。ソヒエフ氏しは「どんな形かたちであれ、私わたしは紛争ふんそうを支持しじしたことはないし、これからも反対はんたいし続つづける」と軍事ぐんじ侵攻しんこうに否定ひてい的てきな立場たちばを示しめしました。

そして「ロシアの音楽おんがく家かとフランスの音楽おんがく家かの片方かたほうだけを選えらべという、無理むりな選択せんたくを迫せまられている」として、所属しょぞくしているフランスのトゥールーズにあるオーケストラの音楽おんがく監督かんとくも辞任じにんする意向いこうを明あきらかにしました。

「TikTok」ロシアでの動画どうが投稿とうこうサービスを停止ていし

動画どうが共有きょうゆうアプリ「TikTok」は6日にち、ロシアでの動画どうが投稿とうこうサービスを停止ていしすると発表はっぴょうしました。ロシア軍ぐんの活動かつどうについて意図いと的てきに誤あやまった情報じょうほうを拡散かくさんした個人こじんや団体だんたいに罰則ばっそくを科かすとする法律ほうりつの改正かいせい案あんにプーチン大統領だいとうりょうが署名しょめいしたことを受うけた措置そちで、従業じゅうぎょう員いんとユーザーの安全あんぜんを最さい優先ゆうせんし、法律ほうりつの影響えいきょうを検討けんとうする間ま、サービスの提供ていきょうを停止ていしせざるをえないとしています。

プーチン大統領だいとうりょう「原発げんぱつの掌握しょうあくは挑発ちょうはつ行為こういを排除はいじょするため」

プーチン大統領だいとうりょうは6日にち、フランスのマクロン大統領だいとうりょうと電話でんわで会談かいだんし、マクロン大統領だいとうりょうがザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょがロシア軍ぐんに掌握しょうあくされたことに懸念けねんを示しめしたのに対にたいし、プーチン大統領だいとうりょうは安全あんぜんは確保かくほされているとこたえたということです。また、原発げんぱつを掌握しょうあくする目的もくてきについて、プーチン大統領だいとうりょうは「ウクライナのテロリストが悲劇ひげき的てきな結果けっかを伴ともなう挑発ちょうはつ行為こういを起おこす可能かのう性せいを排除はいじょするためだ」と主張しゅちょうしたとしています。

そのうえで、原子力げんしりょくの安全あんぜんについて協議きょうぎするためのIAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんとロシア、それにウクライナの代表だいひょうが出席しゅっせきする3者しゃ会合かいごうの開催かいさいについて、プーチン大統領だいとうりょうは「有益ゆうえきな可能かのう性せいがある」と述のべた一方いっぽう、開催かいさい場所ばしょはウクライナではなくビデオ会議かいぎか第三国だいさんごくとするよう求もとめたということです。

米べいワシントンロシアへの抗議こうぎとウクライナ支援しえん訴うったえるデモ

アメリカの首都しゅとワシントンでは6日にち、ウクライナの国旗こっきを掲かかげたり、民族みんぞく衣装いしょうを身みにつけたりしたウクライナ系けいの人ひとたちおよそ数すう百ひゃく人にんが集あつまり、ロシアに対にたいする抗議こうぎとウクライナへの支援しえんの拡大かくだいを訴うったえるデモが行おこなわれました。

東部とうぶペンシルベニア州しゅうから参加さんかした男性だんせいは「ロシアからの原油げんゆの購入こうにゅうはウクライナを攻撃こうげきする武器ぶきの資金しきん源げんとなるおそれがあるのでアメリカなど国際こくさい社会しゃかいは停止ていししてほしい」と話はなしていました。

外務省がいむしょうロシアほぼ全域ぜんいきの危険きけん情報じょうほうレベル引き上ひきあげ渡航とこう中止ちゅうしを勧告かんこく

ウクライナとの国境こっきょう周辺しゅうへんの地域ちいきを除のぞくロシア全域ぜんいきについて、外務省がいむしょうは、「危険きけん情報じょうほう」を渡航とこう中止ちゅうしを勧告かんこくするレベル3に引き上ひきあげました。ウクライナとの国境こっきょう周辺しゅうへん地域ちいきでは先週せんしゅう、「危険きけん情報じょうほう」が最もっとも高たかいレベル4に引き上ひきあげられ、退避たいひが勧告かんこくされています。

外務省がいむしょうは、各国かっこくによるロシアの航空こうくう機きに対にたいする飛行ひこう禁止きんしの措置そちなどを受うけて、今後こんご、移動いどう手段しゅだんがいっそう制限せいげんされるおそれがあるとしています。このため、滞在たいざいする日本人にっぽんじんに商用しょうよう便びんでの出国しゅっこくの検討けんとうを求もとめるとともに、目的もくてきに関かかわらず渡航とこうをやめるよう呼よびかけています。

ロシア国内こくないでも抗議こうぎ活動かつどうの勢いきおい衰おとろえず

ロシアでは、ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうに反対はんたいする抗議こうぎ活動かつどうが6日にちも各地かくちで続つづき、市民しみんがプーチン政権せいけんに対にたいして戦争せんそう反対はんたいの声こえをあげました。首都しゅとモスクワでは、数すう千せん人にんが中心ちゅうしん部ぶをゆっくりと歩あるきながら「戦争せんそう反対はんたい！」とシュプレヒコールをあげました。

プーチン大統領だいとうりょうは「軍事ぐんじ行動こうどうの停止ていしの呼よびかけや軍ぐんの信用しんよう失墜しっついにつながる活動かつどう」を禁止きんしする法律ほうりつの改正かいせい案あんに今月こんげつ4日にち署名しょめいし、抗議こうぎ活動かつどうへの締しめつけを一段いちだんと強化きょうかしています。しかし抗議こうぎ活動かつどうの勢いきおいは衰おとろえず、ロシアの人権じんけん監視かんし団体だんたいによりますと、6日にちの抗議こうぎ活動かつどうはロシア全土ぜんどの63都市としで行おこなわれ、4500人にん余あまりが拘束こうそくされたということです。

“核かく物質ぶっしつを扱あつかう施設しせつに砲撃ほうげき” ウクライナが強つよく非難ひなん

ウクライナの原子力げんしりょく規制きせい当局とうきょくは6日にち、第だい2の都市としハリコフの国立こくりつ物理ぶつり技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょの敷地しきち内ないにある核かく物質ぶっしつを扱あつかう施設しせつがロシアによる砲撃ほうげきを受うけたと発表はっぴょうし、「また核かくに対にたいするテロを行おこなった」と強つよく非難ひなんしました。詳くわしい状況じょうきょうは明あきらかになっていないものの、少すくなくとも建物たてものの表面ひょうめんや変電へんでん所しょなどに被害ひがいが出でたとしています。

日本にっぽんの旧きゅうソ連それん非核ひかく化か協力きょうりょく技術ぎじゅつ事務じむ局きょくによりますと、研究所けんきゅうじょには旧きゅうソビエト時代じだいに搬入はんにゅうされた核かく物質ぶっしつが保管ほかんされているということです。ウクライナの内務省ないむしょうは「核かく物質ぶっしつのある施設しせつへの攻撃こうげきは大だい規模きぼな被害ひがいにつながるおそれがある」と警告けいこくしています。

住民じゅうみん避難ひなんの試こころみ 2日にち連続れんぞくで実現じつげんせず

ロシア軍ぐんが攻勢こうせいを強つよめる東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリでは6日にち、前日ぜんじつにできなかった双方そうほうの合意ごういに基もとづく住民じゅうみんの避難ひなんが始はじまる予定よていでした。しかし、マリウポリ市しによりますと、一時いちじ停戦ていせんは守まもられず2日にち連続れんぞくで避難ひなんの試こころみは実現じつげんしませんでした。

ウクライナ側がわとロシア側がわはそれぞれが相手あいてが攻撃こうげきを行おこなったと批判ひはんしていて、避難ひなんを支援しえんするICRC＝赤十字せきじゅうじ国際こくさい委員いいん会かいは「マリウポリの人々ひとびとは恐怖きょうふの中なかで暮くらし、安全あんぜんを切望せつぼうしている」と強つよい懸念けねんを示しめしています。

プーチン大統領だいとうりょう「要求ようきゅう満みたされた場合ばあいのみ軍事ぐんじ作戦さくせん停止ていしが可能かのう」

ロシアのプーチン大統領だいとうりょうは6日にち、トルコのエルドアン大統領だいとうりょうと電話でんわ会談かいだんを行おこない、ロシア大統領だいとうりょう府ふによりますと「ウクライナ側がわが敵対てきたい的てきな行動こうどうを止とめ、ロシア側がわの要求ようきゅうが満みたされた場合ばあいにのみ、特別とくべつな軍事ぐんじ作戦さくせんを停止ていしすることが可能かのうだ」と強調きょうちょうしたということです。

停戦ていせんの条件じょうけんとして、ウクライナの「非ひ軍事ぐんじ化か」や「中立ちゅうりつ化か」などの要求ようきゅうを貫つらぬく姿勢しせいを改あらためて示しめした形かたちで、双方そうほうは、停戦ていせんに向むけた3回かい目めの交渉こうしょうを7日にちにも行おこなう見通みとおしですが、事態じたい打開だかいのめどはたっていません。

IAEA “ザポリージャ原発げんぱつはロシア軍ぐんの指揮しき下かに”

IAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんが明あきらかにしたウクライナ当局とうきょくの報告ほうこくによりますと、ロシア軍ぐんに掌握しょうあくされたザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょは、職員しょくいんによって稼働かどうが続つづけられているものの、現在げんざい、ロシア軍ぐんの司令しれい官かんの指揮しきのもとにあるということです。

また、ロシア軍ぐんが携帯けいたい電話でんわの通信つうしん網もうやインターネットを遮断しゃだんしたため、通常つうじょうのルートで信頼しんらいできる情報じょうほうを入手にゅうしゅすることができない状態じょうたいだということです。

ルーマニアへの避難ひなん “1日にち最大さいだい1万まん4000人にん”

ウクライナと国境こっきょうを接せっするルーマニア北部ほくぶのシレットには、ウクライナから避難ひなんしてきた大勢たいせいの人ひとが集あつまっています。

地元じもと自治体じちたいや援助えんじょ団体だんたいは支援しえん拠点きょてんを設置せっちし、防寒ぼうかん具ぐや食料しょくりょうなどを配布はいふしています。このうち民間みんかんの援助えんじょ団体だんたいは、コートや手袋てぶくろのほか、歯ブラシはぶらしなどの生活せいかつ用品ようひんを提供ていきょうしていました。

ルーマニア内務省ないむしょう危機きき管理かんり局きょくのマリウス・ルス報道ほうどう官かんは、1日にち最大さいだいで1万まん4000人にんが避難ひなんしてきているとして「さらに多おおくの人ひとが逃のがれてくる場合ばあいに備そなえ、国境こっきょう沿ぞいに多おおくのテントを準備じゅんびしている」と話はなしています。

キエフ近郊きんこうのイルピン避難ひなん始はじめる住民じゅうみんたち

首都しゅとキエフの中心ちゅうしん部ぶから西にしに20キロほどのところにあるイルピンでも、ロシア軍ぐんによる攻撃こうげきが相次あいつぎ、多おおくの住民じゅうみんが避難ひなんを始はじめています。

5日にちにイルピンや周辺しゅうへんの地域ちいきを撮影さつえいした映像えいぞうには、暗闇くらやみの中なか、あちこちで炎ほのおが上あがる様子ようすが確認かくにんできます。また、6日にちには砲撃ほうげきを受うけた住宅じゅうたくから炎ほのおが上あがり、近ちかくに住すむ人ひとたちが急いそいで避難ひなんしていました。イルピンでは破壊はかいされた橋はしのすぐ脇わきを通とおり、街まちを離はなれる人ひとたちの姿すがたが見みられるほか、駅えきには列車れっしゃに乗のろうと大勢たいせいの人ひとたちが詰つめかけています。

UNHCR“ウクライナで少すくなくとも市民しみん364人にんが死亡しぼう”

UNHCR＝国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまった先月せんげつ24日にちから今月こんげつ5日にちまでにウクライナで少すくなくとも364人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。このうち25人にんは子こどもだということです。

また、地域ちいき別べつでは亡なくなった364人にんのうち88人にんが東部とうぶのドネツク州しゅうとルガンスク州しゅうで、ほかの276人にんは首都しゅとキエフや第だい2の都市としハリコフ、北部ほくぶのチェルニヒウ、南部なんぶのヘルソンなど各地かくちで確認かくにんされています。犠牲ぎせい者しゃの多おおくは砲撃ほうげきやミサイル、空爆くうばくなどの広ひろい範囲はんいにわたる攻撃こうげきによって命いのちを落おとしたということです。さらにけがをした人ひとは759人にんだということです。

米べい国務こくむ長官ちょうかんウクライナへ戦闘せんとう機きの供与きょうよ検討けんとう

アメリカのブリンケン国務こくむ長官ちょうかんは6日にち、ウクライナに対にたいする戦闘せんとう機きの供与きょうよをポーランドと協力きょうりょくして行おこなうことを検討けんとうしていると明あきらかにしました。ポーランドがウクライナ軍ぐんの兵士へいしが操縦そうじゅうに慣なれている旧きゅうソビエト製せいの戦闘せんとう機きを提供ていきょうし、その代かわりにアメリカがポーランドに新あらたな戦闘せんとう機きを送おくる枠組わくぐみです。

ブリンケン国務こくむ長官ちょうかんは記者きしゃ会見かいけんで「時期じきについては言いえないが、とても前向まえむきに検討けんとうしている」と述のべました。戦闘せんとう機きの供与きょうよはウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうがより強力きょうりょくな軍事ぐんじ支援しえんとして要請ようせいしていました。

ウクライナ大統領だいとうりょう “空港くうこうが壊滅かいめつ的てきな被害ひがい”

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは6日にち、自身じしんのSNSで、ウクライナの中部ちゅうぶにある都市とし、ビンニツィアにミサイルが撃ち込うちこまれ、空港くうこうが壊滅かいめつ的てきな被害ひがいを受うけたと明あきらかにしました。そのうえで「ロシア軍ぐんは、ウクライナの人々ひとびとが何なに世代せだいにもわたって築きずきあげてきたインフラや生活せいかつを破壊はかいし続つづけている」と訴うったえました。

さらに「ロシアのミサイル、戦闘せんとう機き、テロリストからウクライナの空域くういきを守まもってほしい。ミサイルや爆撃ばくげきのない人道的じんどうてきな空域くういきを作つくってほしい」と述のべて、自国じこく国内こくないの上空じょうくうを飛行ひこう禁止きんし区域くいきに設定せっていするよう改あらためてNATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうに求もとめました。

UNHCR “ウクライナからの国外こくがい避難ひなん戦後せんご最速さいそくのペース”

UNHCR＝国連こくれん難民なんみん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは6日にち、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまってから10日間にちかんに、ウクライナから国外こくがいに避難ひなんした人ひとの数かずは150万まん人にん以上いじょうに上のぼったと発表はっぴょうしました。UNHCRは「第だい2次じ世界せかい大戦たいせん以降いこうのヨーロッパで、最もっとも速はやいペースで増ふえ続つづけている危機ききだ」と指摘してきしています。

このうち、半数はんすうを超こえる88万まん人にん以上いじょうはポーランドに避難ひなんしたということです。このほかハンガリーがおよそ17万まん人にん、スロバキアが11万まん人にん以上いじょう、モルドバが8万まん人にん以上いじょうなどとなっています。