アマゾンボンバー「正義のヒーロー」漫才

アマゾンボンバーです。- よろしくお願いします。

私達ね、 大学三年生なんですけども。- そうなんですよ、 もう二十一歳ですよ。

この歳になりますとね、- うん。- そろそろ将来のことを現実的に考えないといけないんですよ。

あー、 人によっては就職活動とかね、 あるからね。- あー、 諦められない夢があるんですよ。

ああ、 夢って言えばね、 目標があるって大事だからね。- ヒーローになりたいね。

え、 ヒーローになりたいの？- そう。- 大学三年生だよ。

悪者やって。- え、 俺が悪者やればいいの？- やらせてくれ。

ぐはは、 この世に悪は栄えるのだ。- 待て！- 何、 この声は？

正義のヒーロー、 スーパーマン。- いや、 セクシー過ぎる。

いや、 もっとカッコいいやつじゃなきゃ、 駄目だよ。 そうだよ。

正義のスーパーマン。- 現れたな、 スーパーマン。

現れたな、 ばい菌マン。- ばい菌マンじゃねえよ。

だとしたら、 アンパンマンじゃん...- アンパン！- まんま、 アンパンマンじゃねえかよ。

もっとカッコいいキャッチフレーズとかさ。- キャッチフレーズね。

ぐはは、 この世に悪は栄えるのじゃ。- 待て！

何、 この声は？- カレーパン、 メロンパン、 スーパーマン！- パンは置いとけよ。

え？- もっとカッコいいやつ。- カッコいいやつ？- ああ。

正義は俺が守る、 スーパーマン。- 現れたな、 スーパーマン。 俺を倒すことはできるのか？

そんなの簡単さ。- 何？- ピポパポピ。 あ、 もしもし警察ですか？- 警察に頼るなって。

スーパーマンだから、 自分で倒せよ。- 行くぞ！

弱いな。 手応えがない。 どうせスーパーマンだから、 ここから復活とかあるんだろ。

スーパーマン、 新しい顔。

だから、 アンパンマン。 バタコさん、 いただろ。

行くぜ。 そろそろ出すぜ、 本気を。- 何って？

正義の剣、 スーパーソードだ！- ま、 まずい。- 行くぜ。

重過ぎる。 剣の重さ、 考えろって。

じゃあ、 これだ。 正義の銃、 スーパーガンだ。- やられる！

カチャ。- え？- カチャ。- え？- カチャ。- え？

カチャ。 バカーン！- え、 ドジなの？ 何だよ、 それ。 もっとしっかり頼む。 そろそろ倒してくれよ！

必殺技だ！- 何だって？- スーパートルネードアタック！

やられた。- 目が回って...- お前もやられてるよ。

もういいよ。 どうもありがとうございました。