まんじゅうこわい

Name: まんじゅうこわい
Channel: hukumusumeamame

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まんじゅうこわい
町内の若い者が二、三人寄り集まって、おしゃべりをしていますと、痩せた青白い顔の男が、
「はあー、はあー」と、息を切らせて飛び込んで来ました。
「たっ、たっ、助けてくれ～」
男は、ガタガタと震えております。
「どうした、どうした」
みんなが男を取り囲んで聞きますと、男は、
「後ろから、まんじゅう売りがやって来る」
「実は、おれはまんじゅうがどうしても怖くて怖くて。
はっ、早く、どこかへ隠してくれ」
と、言うので、ひとまず物置に隠してやりましたが、いたずら好きの一人が、
「どうもおかしな奴だ。一つ、いたずらをしてやろうじゃないか」
さっそくまんじゅう屋からまんじゅうを買い、おぼんに山盛りに積んで物置の中へ入れると、
戸をぴしゃりと閉めて押さえていました。
ところがしばらくたっても、もの音一つしません。
「さては怖がって、気を失ったかな？」
と、戸を開けてみると、中の男はまんじゅうを残らず食べてしまい、
口のまわりのあんこをべろべろなめています。
「あれっ？　お前を脅かしてやろうと思ったのに食っちまうとは、どこが怖いんだ」
と言うと、男は、
「今度は、お茶が怖い、お茶が怖い」

まんじゅうこわい

こわい

まんじゅう
町内の若い者が二、三人寄り集まって、おしゃべりをしていますと、痩せた青白い顔の男が、

痩せる

者

おしゃべり

青白い

人

集まる

男

三

二

若い

顔

寄り

町内
「はあー、はあー」と、息を切らせて飛び込んで来ました。

息

飛び込む

来る

切る
「たっ、たっ、助けてくれ～」

くれる

助ける
男は、ガタガタと震えております。

震える

男

ガタガタ
「どうした、どうした」
みんなが男を取り囲んで聞きますと、男は、

みんな

男

聞く

取り囲む
「後ろから、まんじゅう売りがやって来る」

後ろ

売る

やって来る

まんじゅう
「実は、おれはまんじゅうがどうしても怖くて怖くて。

怖い

実は

どうしても

まんじゅう
はっ、早く、どこかへ隠してくれ」

くれる

隠す

早い
と、言うので、ひとまず物置に隠してやりましたが、いたずら好きの一人が、

いたずら

隠す

ひとまず

物置

人

言う

一

好き
「どうもおかしな奴だ。一つ、いたずらをしてやろうじゃないか」

いたずら

どうも

一つ

奴

おかしな

してやる
さっそくまんじゅう屋からまんじゅうを買い、おぼんに山盛りに積んで物置の中へ入れると、

中

さっそく

積む

物置

入れる

買う

屋

山盛り

まんじゅう
戸をぴしゃりと閉めて押さえていました。

押さえる

戸

閉める

ぴしゃり
ところがしばらくたっても、もの音一つしません。

もの音

しばらく

ところが

一つ
「さては怖がって、気を失ったかな？」

気

失う

怖がる

さては
と、戸を開けてみると、中の男はまんじゅうを残らず食べてしまい、

残る

しまう

中

戸

開ける

男

食べる

まんじゅう
口のまわりのあんこをべろべろなめています。

まわり

口

あんこ

べろべろ

なめる
「あれっ？　お前を脅かしてやろうと思ったのに食っちまうとは、どこが怖いんだ」

思う

怖い

食う

脅かす

お前

ちまう
と言うと、男は、

言う

男
「今度は、お茶が怖い、お茶が怖い」

怖い

今度

お茶