翻訳: Moe Shoji 校正: Naoki Funahashi
翻訳: Moe Shoji 校正: Naoki Funahashi
私のことを知っている方も
ご存知ない方もいらっしゃると思うので 自己紹介から始めるとですね
私は建築家なんですけれども
よく知られているように いつも青なんですね
青シャツで 実は時計が青で
実はiPhoneを見ても青くて (笑)
名刺入れを見ても青くて
靴下を見ても青くて
これを見せるとですね
「お前は洗濯しない物を着て汚いんじゃないか」 と言う話もあるんですけれども
実は100枚以上同じシャツを 持っていまして
ユニクロの この色とサイズのシャツは
あっという間に 渋谷店と新宿店では 売り切れてしまったという・・
それくらい同じ物を着ています
それで うちの奥さんはですね
全部 赤なんです
赤と青で結婚したものですから
2人でシェアするものは 全部黄色にしようということで
娘が生まれたときに黄色にしました
本当は息子も黄色にするはず だったんですけれども
娘が「自分の色を取られるのが嫌だ」と言って
緑を弟にあげまして
赤 青 黄 緑になる
そういうプロセスで私たちの 家族の色というのは決まっております
「建築家なのに 何でお前は家族の話から 始めるんだ」という話なんですけども
実は私たちの建物というのは 家族とか人間とかそういうのが
1番大事なポイントなんですね
今日は15分しかないので
建物を1つしかお見せしないです
それ以上ご覧になりたい方は 違う講演会に来ていただくか
私たちの本をTOTO出版から出ているので 買っていただくかしていただくと
大体わかると思います
これは ふじようちえん ご存知の方も多いと思いますが・・
ちょうどこれは赤と青のペアですね (笑)
まぁ これはどうでもいいとして
この丸い形状・・ 何で ぐるってなってるかと言うと
私たちは子供を見て 観察するのが得意で
子供が今8歳と10歳で
これを設計した頃は 8年前とか9年前なので
まだちっちゃかったんですけども
子供っていうのは ぐるぐるっと 回れるところがあると
延々と回り続けるんですよね
日本の子供っていうのは どうも元気がないもんだから
ぐるっと回れるところを作ったら 1日中回ってるんじゃないかっていう
単純な思いつきで作ったのが この建物ですね
それと もう1つ大事なのは
この幼稚園を建て替える前に 大きな木があったんですね
どうしても ぐるっと丸くすると 木にぶつかってしまうものですから
木を切らないで作ろうと
それで木を切らないで作ると こういうことになるんですね
部屋の中に木が生えちゃう
これ難しいのは
木って根を切っちゃうと 枯れちゃうので
根がどこにあるかっていうのを
考古学調査みたいにほじくり返したり
エコーとか使って調べて
建物を作るということをしています
こんなのができたんですね
この園長先生が変わっててですね
元々 ことの始まりは
屋根の上で暮らす家族の家を見て 頼まれたんですけれども
その家には 手すりがないんですよ
この幼稚園を作るときも
屋上に手すりは欲しくない という話があって
「幼稚園で手すりなしで屋上を作ると 訴えられると思いますよ」 と話をしたら
園長先生が 「じゃあ 軒先からネットを出して
落ちてくる子供を受け止めるのは どうですか?」 と真剣に言われて
確認しに申請機関に行ったら
「あなた頭大丈夫ですか?」って 言われて戻ってきました
「園長先生 やっぱりだめと言われました」と言うと
「いや 大丈夫だから」 と
園長先生が また役所に電話したら 向こうの人はすごく困っていて
「いやぁ 園長先生から 電話がかかってきちゃったんですよね」 と
この園長先生って そこらじゅうに 卒園生がいるので
なかなかの影響力を持っていて
ほとんど立川市長さんより 偉いというポジションなので
しょうがないなってことで 木の周りだけネットを張って
「これを手すりであると言っていい」 ということになったんですね
これは この間
構造をごまかした建築士というか
構造設計の人がいて それ以降 これができなくなっちゃったんですけども
その当時は これでいいという話だったんですね
これは違法建築じゃないですから
ところが 子供にとって 手すりなんて関係ないですよね
どんどん落ちてきて 木の周りにもっと落っこちて
ほら 手すり関係ないでしょう
もっと落っこちて もっと落っこちて (笑)
多いときは40人くらい落っこちて こんなになっちゃうんですね
あの上の方 木に登っている 坊主がいますけども
彼はものすごく木が好きなもんで 木を食っているとこです
手すりをですね 園長先生がどうしても
「手すりいらない」って言い続けて
「ネットで作ってくれ」 「それはだめですよ
たて桟じゃないと子供たちが登っちゃうんです」 という話があったもんですから
じゃあ しょうがないって いくつか弱いのや強いのを作って
そしたら園長先生が 「この1番弱いのがいいんだよ」 と言って
揺れるのを注文して 実は 揺れる手すりができました
折れないんですよ 力学的に
ただ押すと 少しぐらぐらする
この雰囲気がなかなか 下から見ると良くてですね
動物園なんですね 猿ね (笑)
これは餌をあげてるところです (笑)
まあ こんな風に見えるんですね
この幼稚園は 実は作った時に
色んな所から苦情が来まして
関係省庁や関係機関から 苦情が来ましてですね
要は 学校建築っていうのは 幼稚園であろうと何であろうと
「天井高は3メートルを維持しなさい」 という話があったんですけども
園長先生と話していて 「そんなのやめようよ」って
これは天井が2.1メートルしかないんですね
何でかっていうと これは高くなっちゃうと
屋上で起きていることが 廊下というか 中庭の反対側から見えないんです
それで ぎりぎりに低くして ずいぶん苦情が来ました
ところがですね 状況が変わったのは
今から2年くらい前 要は津波の直後です
あの時 私たち実は
文部省から連絡をもらいまして
「いや 大変なことになりました」 と言うんです
文部省の若い人たちが 勝手にこの幼稚園を
ユネスコとOECDの企画に応募して
この幼稚園が世界一に選ばれました
過去50年間に建った世界中の 学校建築の中で
いいものを提出しなさいということで
国連加盟国がみんな出したんですね
166件 33カ国から出て これが世界一になっちゃいました
日本って面白いもんですね
日本人がいくら言っても ちっとも言うこと聞かないのに
外国から言われると すぐ言うこと聞くんですね (笑)
もう すごいすごいと言って
あれほど叱られていたのに
いきなり文部大臣がいらして 文部大臣賞を園長先生にあげて
「どうも 頑張りましたね」 みたいな
今度は我々はパリに行って
そしたら パリに行ったら また文部省の方々も来ました
今度は帰ってきたら うちの奥さんが法律を作る係になって
今度我々が勝手に こう・・ 決まりを作れるようになったので
「天井高は3メートルいりません」 とか 何でもかんでも好きなように
やっぱり決まりを作る側になると 気持ちがいいもんですよね (笑)
ここになぜ山があるかというと 階段をまっすぐ伸ばしてしまうと
子供が落っこちたときに 首を折っちゃうかもしれないから
手と足を折るぐらいの高さにしてくれ と言われて 山を作りました
そしたら今度は問題なのは 子供たちがですね
山を泥団子にして 持って帰っちゃうもんですから
ひと月くらいでなくなっちゃいまして (笑)
すごく大変でしたね
これは雨 雨は樋がなくて
ガーゴイルのくちばしから出てくるんですね
今どきの子供って 立川なんて 平らなところに住んでますから
水と雨の関係を知らないんです
これは 足洗い場
足洗い場って言うと コンクリートの壁があって
流しがあって それではつまらないので
それを木の棒を詰めて 棒の隙間から流すようにすると
コンクリートの壁なんかなくていいぞと
しかも水も詰まらないぞというので こういうのを作ったんですね
色んな蛇口があって
ぐにゃぐにゃ曲がって 友達に 水をかけるのに ちょうどいいのとか
シャワーとか 太い放水銃みたいなのとかあって
この手前の男の子は何してるかというと 靴を洗ってるんじゃなくて
靴の中に水を入れてるところですね
これがすごい大事なスライドなんで
真面目に話をしなくちゃ いけないんですけど
この建物っていうのは すごいローテクに見えますが
行っていただくと びっくりするくらい 特別な空間に見えるんですよ
構造も特別に見えないですよね だけど ものすごく柱が少ないんです
例えば この部屋のこの空間だと 直径15センチの柱が
たぶん5本くらいで済んじゃうと思います ものすごい少ないですね
それで何で大丈夫かっていうと
実は 特定の振動を・・
Resonance frequency (共振周波数) って言うんですけど
いわゆる特定の周波数で 建物が振動しないように
解析をかけているんですね
それから中の音の空間も 特別に作っています
サッシも難なく走っているように見えて
ぐにゃぐにゃ曲がってますよね
こういうのを作るのは 大変なことなんですね
これを私は「懐かしい未来」と 言っているんですけども
今回のプレゼンテーションにとって 大事な話だと思うんですけどね
20世紀というのは 人間が コンピュータに合わせる時代だった
『トロン』っていう映画がありますが 映画の中で
コンピュータのゲームみたいな感じで 主人公が戦うんですよね
グリーンだの オレンジだの
蛍光色のキャラクターになって 戦うんですけども
それで『マトリックス』 今世紀になると 逆で
今度はコンピュータの中の方が リアルな世界になる
うちの息子と娘が これで 小学校に入る前から
絵を描くんですね
すみません 日本の携帯のメーカーの方が あまりいないといいんですが
これがすごいのは
子供たちにとっては 紙とか鉛筆と同じなんですよね
要は よく言ってるのは
20世紀というのは いわゆる コンピュータとかを知っていて
いかにもコンピュータらしい デザインをするのが未来
機械っぽいデザインをするのが 未来だったんだけれども
実は21世紀になると そんな物は当たり前になっていて
これで水彩画を うちの子供たちは 描くんですよね
どんどん技術が進歩していくと いわゆるクラウド
コンピュータというのはどこにでもあって それは土とか空気と同じように
誰でも使えるようになる そういう時代なんです
そうすると 今まで実現しようと思っても できなかったものよりも
もっと人間らしい暮らしが できるんですよということで
「懐かしい未来」と言います
この建物には2つ特別なことがあって 1つは いじめがないことです
何でかというと 境界がないものですから 子供たちが閉じ込められていないんですね
そうすると いじめがないし 自閉症も発症しないんですよ
自閉症の子供たちがいるんですけれども 普通はそういう学校を作ると
必ず隠れるところを作りなさいと 言われるんです
ここでは その子供たちは隠れる代わりに 隣の教室に行っちゃうんですね
部屋と部屋の境界がないので 隣へ行っちゃうんです
この幼稚園を出た そういう子供たちが 自閉症発症に対してどうするか考えています
色々な大学の先生が その現象を研究しています
もう1つは 外の音が入ってくるんですね
外の音が入ってくると何が起きるかというと 子供の集中力が上がるんですよ
今 日本でも世界でも
どれだけ遮音性のいい 建物を作るかというのが問題ですが
実は遮音性を上げれば上げるほど 子供は集中しなくなるんです
特に高周波の音がなくなると 子供の延髄から
危険信号が出ると言われていますが
今の子供の立ち歩きが増えているのは たぶん そのせいだろうと思います
この幼稚園は 隣で音楽の教室を やっているのがうるさくて
こちらの部屋でなかなか色々できない ということもあるんですが
それも教育の一部なんですね
だから ものすごい集中力があります
そうすると健全に子供たちが育つのです
部屋と部屋をどう分けるかというと こうやって箱で分けるんですね
毎月少しずつ変わるんですが 子供たちはちっとも手伝わないんです (笑)
これが困ったもんで
いじめじゃないですよ 勝手に入ってるんです (笑)
クリスマスのときは こう変わっていくと‥
こうして子供たちに 井戸端会議をさせるといいだろうと
子供たちがお互いに話すようになるぞ と
それで部屋の中に木があって
これは友達の釣りをしているところですね 猿です
天窓がいっぱいあって
クリスマスにはサンタクロースが 天窓からおりてきます
それから わざと電球を使っています
実はLEDを使うと環境に優しい というのは大変な間違いで
LEDではなく電球の方が
色々な意味で体に良かったりします
この建物は ものすごく エネルギー消費量が少ないんですが
どうなっているかというと 電球が300個下がっていて
100本ひもが下がっているんですね
自分が必要なところだけ スイッチをつけて消させる
何でもかんでも 最新の エネルギー効率のいいものを使えば
環境に優しいんだという考え方ではなくて
大事に使うのが大切なんだということを教える
そういうエコロジカルな視点で建物を作っています
上から見るとこんな感じになっています
これは真面目な アカデミックな話ですが
この幼稚園の屋上に どれぐらいの遊びがあるんだろうと
上に点々がありますけれども 普通の幼稚園の8倍の遊びがあります
要は遊具があまりないんです
遊具があると 子供たちは どうやって遊びなさいと言われちゃうので
子供たちが自分で考えなくなるんです
こういう風に 何もないというか 邪魔な物だけがある空間を作ると
子供たちが自分で考えます
すごいのは 屋根の上は少し傾いていて ちょっとした傾きがあると
子供たちは走り回るんです
これは9時10分から9時30分までの間 ある子供が20分間走ったものですが
1周200メートルですから とんでもない距離です
この子供は午前中に6キロ走りました (笑)
子供の移動距離の平均は4キロです
普通の幼稚園では800メートルくらいだそうです
この間 色々な調査をしたら 体育の特別な教育をしている幼稚園よりも
この幼稚園の方が運動能力が高かったんです
園長先生にどうやったのかと ある大学の教授が聞いたら
「放牧してるんです」 と (笑)
これはすごくいい話だと思います
これからビデオがスタートするので
舞台裏の人にがんばって いただかなくちゃいけないんですが
すごく大事なのは
色んなものをやるときに 建築そのものをみてはいけない
建築があることによって その向こうに何が起きるんだろうかと
この建物は すごいテクノロジーが 隠れているんですけれども
それによって 子供の強さとか 色んなものが変わってくるんです
はい ビデオをスタートしてください
これは上を走り回っているところですね
ちょっと傾いているだけで 走りたくなる
そういう気持ちがすごく大切なんですね
上にあるのは 天窓や換気塔です
朝になると 自動的に走り出すんです (笑)
これは追いかけているんじゃないですよ
いいものがもらえるとかではなくて 本当にだまっていても走るんですね
青いやつが適当なことを喋っていますけれども
(ビデオ) 「子供って行き止まりがないところを ぐるぐる走るのが大好きなんですよ」
そうなんですよ (笑)
(ビデオ) 「内側に向かって傾いて―」
傾いていることで本当に大事なのは
傾いて面白く見えるというよりも
傾いていると走りたくなるという その気持ちがすごく大切なんですよね
こうしなさいって言うと走らない
これはCMなんですが
こういうところを作ると
たぶん日本人も運動能力が また上がるだろうと
そのうちオリンピックで金メダルが取れるぞ なんていう話を園長先生がしていたら
気がついたら中国の音楽がかかっていますね
まあ そういう話なんです
あと1分30秒残っているので ちゃんと色んな話をしますけれど
私はよく言うんですが 光についても同じことが言えるんですよ
人は光の向こうに何を見るのか
よくカップルが山の上とかに行って
夜景を見ますよね
もしくは飛行機の窓から 外を見ようとしますよね
その時 夜景って美しいですよね 何で夜景が美しいかって言うと
その光がイルミネーションとして 美しいんじゃないですよね
その光 1つひとつに 意味があるのを感じるんですよ
例えば黄色い光があったら
そこでインド人のおばあちゃんが
孫にカレーを作っているかもしれない
白いライトが動いていたら
カップルがどこかへ行こうとしているかもしれないし
働いているお父さんがいるかもしれない そういうものを見て
「素晴らしい あそこに生命の営みがあるんだ」 ということを人は感じるんですね
光もそうなんですけど 建築も同じで
建築は単なる箱でしかないんですね
ただ何の箱でもいいというわけではなくて
色々な環境を作って そこで
今までにない生活とか未来を 人に対して与えることができれば
我々の建築家としての本望が
達成されることになるんじゃないかなと 考えています
はい ちょうどです 以上でございます
翻訳: Moe Shoji 校正: Naoki Funahashi
翻訳
校正
私のことを知っている方も
方
知る
私
ご存知ない方もいらっしゃると思うので 自己紹介から始めるとですね
いらっしゃる
思う
紹介
始める
方
自己
ご存知
私は建築家なんですけれども
建築
家
私
けれども
よく知られているように いつも青なんですね
いつも
青
知る
青シャツで 実は時計が青で
実は
青
シャツ
時計
実はiPhoneを見ても青くて (笑)
笑
見る
実は
青い
名刺入れを見ても青くて
見る
名刺
青い
入れ
靴下を見ても青くて
見る
青い
靴下
これを見せるとですね
見せる
「お前は洗濯しない物を着て汚いんじゃないか」 と言う話もあるんですけれども
言う
汚い
着る
洗濯
話
物
お前
けれども
実は100枚以上同じシャツを 持っていまして
以上
実は
同じ
シャツ
持つ
枚
ユニクロの この色とサイズのシャツは
色
シャツ
サイズ
あっという間に 渋谷店と新宿店では 売り切れてしまったという・・
渋谷
しまう
売り切れる
店
あっという間に
という
それくらい同じ物を着ています
くらい
同じ
着る
物
それで うちの奥さんはですね
それで
奥さん
全部 赤なんです
赤
全部
赤と青で結婚したものですから
青
赤
結婚
2人でシェアするものは 全部黄色にしようということで
人
黄色
全部
シェア
という
娘が生まれたときに黄色にしました
娘
黄色
生まれる
本当は息子も黄色にするはず だったんですけれども
本当は
息子
黄色
けれども
娘が「自分の色を取られるのが嫌だ」と言って
娘
言う
嫌
色
自分
取る
緑を弟にあげまして
あげる
弟
緑
赤 青 黄 緑になる
青
赤
緑
黄
そういうプロセスで私たちの 家族の色というのは決まっております
決まる
色
家族
私
そういう
プロセス
という
「建築家なのに 何でお前は家族の話から 始めるんだ」という話なんですけども
けども
始める
何で
建築
家
家族
話
お前
という
実は私たちの建物というのは 家族とか人間とかそういうのが
人間
実は
家族
建物
私
そういう
という
1番大事なポイントなんですね
大事
番
ポイント
今日は15分しかないので
分
今日
建物を1つしかお見せしないです
建物
見せる
それ以上ご覧になりたい方は 違う講演会に来ていただくか
以上
いただく
方
会
講演
来る
違う
ご覧
私たちの本をTOTO出版から出ているので 買っていただくかしていただくと
いただく
出版
買う
出る
私
本
大体わかると思います
思う
大体
わかる
これは ふじようちえん ご存知の方も多いと思いますが・・
ふじよ
思う
方
多い
ご存知
ちょうどこれは赤と青のペアですね (笑)
笑
ちょうど
青
赤
まぁ これはどうでもいいとして
として
この丸い形状・・ 何で ぐるってなってるかと言うと
何で
丸い
言う
形状
私たちは子供を見て 観察するのが得意で
得意
見る
観察
子供
私
子供が今8歳と10歳で
歳
今
子供
これを設計した頃は 8年前とか9年前なので
頃
設計
前
年
まだちっちゃかったんですけども
けども
ちっちゃい
子供っていうのは ぐるぐるっと 回れるところがあると
回れる
子供
ところ
ぐるぐる
っていう
延々と回り続けるんですよね
延々と
続ける
回る
日本の子供っていうのは どうも元気がないもんだから
日本
元気
子供
どうも
っていう
ぐるっと回れるところを作ったら 1日中回ってるんじゃないかっていう
回れる
日
回る
中
作る
ところ
ぐるっと
っていう
単純な思いつきで作ったのが この建物ですね
単純
建物
作る
思いつき
それと もう1つ大事なのは
大事
それと
この幼稚園を建て替える前に 大きな木があったんですね
幼稚園
前
大きな
木
建て替える
どうしても ぐるっと丸くすると 木にぶつかってしまうものですから
丸い
しまう
どうしても
ぶつかる
木
ぐるっと
木を切らないで作ろうと
木
切る
作る
それで木を切らないで作ると こういうことになるんですね
それで
木
切る
作る
こういう
部屋の中に木が生えちゃう
中
生える
木
部屋
ちゃう
これ難しいのは
難しい
木って根を切っちゃうと 枯れちゃうので
枯れる
木
切る
ちゃう
根
根がどこにあるかっていうのを
根
考古学調査みたいにほじくり返したり
ほじくる
調査
考古学
返す
みたい
エコーとか使って調べて
調べる
使う
エコー
建物を作るということをしています
建物
作る
という
こんなのができたんですね
できる
こんな
この園長先生が変わっててですね
変わる
先生
園長
元々 ことの始まりは
始まり
元々
屋根の上で暮らす家族の家を見て 頼まれたんですけれども
見る
屋根
上
暮らす
家
家族
頼む
けれども
その家には 手すりがないんですよ
家
手すり
この幼稚園を作るときも
幼稚園
作る
屋上に手すりは欲しくない という話があって
屋上
話
欲しい
手すり
という
「幼稚園で手すりなしで屋上を作ると 訴えられると思いますよ」 と話をしたら
屋上
思う
訴える
幼稚園
作る
話
手すり
られる
園長先生が 「じゃあ 軒先からネットを出して
じゃあ
先生
出す
ネット
園長
軒先
落ちてくる子供を受け止めるのは どうですか?」 と真剣に言われて
真剣
受け止める
落ちる
言う
子供
確認しに申請機関に行ったら
確認
機関
申請
行く
「あなた頭大丈夫ですか?」って 言われて戻ってきました
戻る
あなた
頭
言う
大丈夫
「園長先生 やっぱりだめと言われました」と言うと
やっぱり
言う
先生
園長
「いや 大丈夫だから」 と
大丈夫
園長先生が また役所に電話したら 向こうの人はすごく困っていて
すごい
役所
人
困る
先生
電話
向こう
園長
「いやぁ 園長先生から 電話がかかってきちゃったんですよね」 と
いやぁ
かかる
先生
電話
ちゃう
園長
この園長先生って そこらじゅうに 卒園生がいるので
じゅう
そこら
先生
卒
園生
園長
なかなかの影響力を持っていて
力
なかなか
影響
持つ
ほとんど立川市長さんより 偉いというポジションなので
立川
ほとんど
偉い
市長
ポジション
という
しょうがないなってことで 木の周りだけネットを張って
周り
張る
木
ネット
「これを手すりであると言っていい」 ということになったんですね
言う
手すり
という
これは この間
この間
構造をごまかした建築士というか
建築
構造
ごまかす
士
という
構造設計の人がいて それ以降 これができなくなっちゃったんですけども
けども
設計
できる
以降
構造
人
ちゃう
その当時は これでいいという話だったんですね
当時
話
という
これは違法建築じゃないですから
建築
違法
ところが 子供にとって 手すりなんて関係ないですよね
関係
ところが
子供
なんて
にとって
手すり
どんどん落ちてきて 木の周りにもっと落っこちて
どんどん
周り
落ちる
木
もっと
落っこちる
ほら 手すり関係ないでしょう
関係
手すり
もっと落っこちて もっと落っこちて (笑)
笑
もっと
落っこちる
多いときは40人くらい落っこちて こんなになっちゃうんですね
くらい
こんなに
人
多い
ちゃう
落っこちる
あの上の方 木に登っている 坊主がいますけども
けども
方
上
木
登る
坊主
彼はものすごく木が好きなもんで 木を食っているとこです
彼
食う
ものすごい
木
好き
手すりをですね 園長先生がどうしても
どうしても
先生
手すり
園長
「手すりいらない」って言い続けて
続ける
言う
手すり
「ネットで作ってくれ」 「それはだめですよ
くれる
作る
ネット
たて桟じゃないと子供たちが登っちゃうんです」 という話があったもんですから
子供
登る
話
ちゃう
という
じゃあ しょうがないって いくつか弱いのや強いのを作って
いくつ
じゃあ
作る
強い
弱い
しょうが
そしたら園長先生が 「この1番弱いのがいいんだよ」 と言って
1番
言う
先生
弱い
そしたら
園長
揺れるのを注文して 実は 揺れる手すりができました
揺れる
実は
注文
できる
手すり
折れないんですよ 力学的に
折れる
的
力学
ただ押すと 少しぐらぐらする
押す
少し
ぐらぐら
この雰囲気がなかなか 下から見ると良くてですね
なかなか
雰囲気
見る
下
良い
動物園なんですね 猿ね (笑)
笑
猿
園
動物
これは餌をあげてるところです (笑)
笑
あげる
餌
ところ
まあ こんな風に見えるんですね
見える
風
こんな
この幼稚園は 実は作った時に
実は
時
幼稚園
作る
色んな所から苦情が来まして
苦情
来る
所
色んな
関係省庁や関係機関から 苦情が来ましてですね
関係
機関
苦情
来る
省庁
要は 学校建築っていうのは 幼稚園であろうと何であろうと
何
建築
幼稚園
学校
要は
っていう
「天井高は3メートルを維持しなさい」 という話があったんですけども
けども
なさる
維持
天井
高
話
メートル
という
園長先生と話していて 「そんなのやめようよ」って
そんな
やめる
先生
話す
園長
これは天井が2.1メートルしかないんですね
天井
メートル
何でかっていうと これは高くなっちゃうと
何で
高い
かって
ちゃう
屋上で起きていることが 廊下というか 中庭の反対側から見えないんです
屋上
反対
見える
側
起きる
廊下
中庭
それで ぎりぎりに低くして ずいぶん苦情が来ました
ずいぶん
それで
苦情
来る
低い
ぎりぎり
ところがですね 状況が変わったのは
変わる
ところが
状況
今から2年くらい前 要は津波の直後です
くらい
直後
津波
前
今
年
要は
あの時 私たち実は
実は
時
私
文部省から連絡をもらいまして
もらう
連絡
文部省
「いや 大変なことになりました」 と言うんです
大変
言う
文部省の若い人たちが 勝手にこの幼稚園を
幼稚園
人
若い
勝手
文部省
ユネスコとOECDの企画に応募して
応募
企画
ユネスコ
この幼稚園が世界一に選ばれました
選ぶ
幼稚園
世界一
過去50年間に建った世界中の 学校建築の中で
年間
過去
建築
中
建つ
学校
世界中
いいものを提出しなさいということで
なさる
提出
国連加盟国がみんな出したんですね
みんな
国連
国
出す
加盟
166件 33カ国から出て これが世界一になっちゃいました
件
出る
カ国
世界一
日本って面白いもんですね
日本
面白い
日本人がいくら言っても ちっとも言うこと聞かないのに
ちっとも
いくら
言う
聞く
日本人
外国から言われると すぐ言うこと聞くんですね (笑)
笑
言う
外国
聞く
もう すごいすごいと言って
すごい
言う
あれほど叱られていたのに
叱る
いきなり文部大臣がいらして 文部大臣賞を園長先生にあげて
あげる
賞
大臣
いきなり
先生
園長
文部
「どうも 頑張りましたね」 みたいな
どうも
みたい
頑張る
今度は我々はパリに行って
今度
我々
行く
そしたら パリに行ったら また文部省の方々も来ました
方々
来る
行く
そしたら
文部省
今度は帰ってきたら うちの奥さんが法律を作る係になって
今度
法律
係
奥さん
帰る
作る
今度我々が勝手に こう・・ 決まりを作れるようになったので
作れる
今度
我々
決まり
勝手
「天井高は3メートルいりません」 とか 何でもかんでも好きなように
天井
高
好き
メートル
何でもかんでも
やっぱり決まりを作る側になると 気持ちがいいもんですよね (笑)
笑
気持ち
決まり
側
やっぱり
作る
ここになぜ山があるかというと 階段をまっすぐ伸ばしてしまうと
伸ばす
まっすぐ
しまう
階段
山
子供が落っこちたときに 首を折っちゃうかもしれないから
折る
首
子供
ちゃう
しれる
落っこちる
手と足を折るぐらいの高さにしてくれ と言われて 山を作りました
折る
くれる
ぐらい
足
言う
高い
作る
手
山
そしたら今度は問題なのは 子供たちがですね
今度
子供
問題
そしたら
山を泥団子にして 持って帰っちゃうもんですから
泥
帰る
持つ
山
ちゃう
団子
ひと月くらいでなくなっちゃいまして (笑)
笑
くらい
ひと月
すごく大変でしたね
すごい
大変
これは雨 雨は樋がなくて
雨
樋
ガーゴイルのくちばしから出てくるんですね
くちばし
出る
今どきの子供って 立川なんて 平らなところに住んでますから
立川
平ら
子供
住む
ところ
なんて
今どき
水と雨の関係を知らないんです
関係
雨
知る
水
これは 足洗い場
足
洗い場
足洗い場って言うと コンクリートの壁があって
壁
コンクリート
足
言う
洗い場
流しがあって それではつまらないので
流す
つまらない
それでは
それを木の棒を詰めて 棒の隙間から流すようにすると
流す
棒
詰める
隙間
木
コンクリートの壁なんかなくていいぞと
壁
コンクリート
なんか
しかも水も詰まらないぞというので こういうのを作ったんですね
しかも
詰まる
作る
水
こういう
色んな蛇口があって
蛇口
色んな
ぐにゃぐにゃ曲がって 友達に 水をかけるのに ちょうどいいのとか
かける
ちょうど
友達
水
曲がる
ぐにゃぐにゃ
シャワーとか 太い放水銃みたいなのとかあって
銃
シャワー
太い
みたい
放水
この手前の男の子は何してるかというと 靴を洗ってるんじゃなくて
何
手前
洗う
男の子
靴
靴の中に水を入れてるところですね
中
入れる
靴
ところ
水
これがすごい大事なスライドなんで
すごい
大事
スライド
真面目に話をしなくちゃ いけないんですけど
真面目
いける
話
この建物っていうのは すごいローテクに見えますが
すごい
見える
建物
っていう
行っていただくと びっくりするくらい 特別な空間に見えるんですよ
いただく
特別
見える
びっくり
くらい
行く
空間
構造も特別に見えないですよね だけど ものすごく柱が少ないんです
特別
見える
だけど
構造
ものすごい
少ない
柱
例えば この部屋のこの空間だと 直径15センチの柱が
例えば
直径
部屋
空間
センチ
柱
たぶん5本くらいで済んじゃうと思います ものすごい少ないですね
思う
済む
くらい
たぶん
ものすごい
少ない
本
それで何で大丈夫かっていうと
それで
何で
大丈夫
実は 特定の振動を・・
実は
振動
特定
Resonance frequency (共振周波数) って言うんですけど
言う
周波数
共振
いわゆる特定の周波数で 建物が振動しないように
いわゆる
振動
建物
特定
周波数
解析をかけているんですね
かける
解析
それから中の音の空間も 特別に作っています
音
特別
中
それから
作る
空間
サッシも難なく走っているように見えて
見える
走る
難なく
サッシ
ぐにゃぐにゃ曲がってますよね
曲がる
ぐにゃぐにゃ
こういうのを作るのは 大変なことなんですね
大変
作る
こういう
これを私は「懐かしい未来」と 言っているんですけども
けども
未来
懐かしい
言う
私
今回のプレゼンテーションにとって 大事な話だと思うんですけどね
思う
大事
今回
話
にとって
プレゼンテーション
20世紀というのは 人間が コンピュータに合わせる時代だった
コンピュータ
時代
人間
合わせる
世紀
という
『トロン』っていう映画がありますが 映画の中で
中
映画
っていう
コンピュータのゲームみたいな感じで 主人公が戦うんですよね
コンピュータ
感じ
ゲーム
戦う
みたい
主人公
グリーンだの オレンジだの
オレンジ
グリーン
蛍光色のキャラクターになって 戦うんですけども
けども
戦う
色
キャラクター
蛍光
それで『マトリックス』 今世紀になると 逆で
それで
逆
今世紀
マトリックス
今度はコンピュータの中の方が リアルな世界になる
コンピュータ
今度
世界
方
中
リアル
うちの息子と娘が これで 小学校に入る前から
小学校
息子
娘
前
入る
絵を描くんですね
描く
絵
すみません 日本の携帯のメーカーの方が あまりいないといいんですが
日本
方
あまり
すみません
携帯
メーカー
これがすごいのは
すごい
子供たちにとっては 紙とか鉛筆と同じなんですよね
鉛筆
同じ
紙
子供
にとって
要は よく言ってるのは
言う
要は
20世紀というのは いわゆる コンピュータとかを知っていて
コンピュータ
いわゆる
世紀
知る
という
いかにもコンピュータらしい デザインをするのが未来
コンピュータ
未来
いかにも
らしい
デザイン
機械っぽいデザインをするのが 未来だったんだけれども
未来
機械
けれども
デザイン
っぽい
実は21世紀になると そんな物は当たり前になっていて
そんな
実は
世紀
当たり前
物
これで水彩画を うちの子供たちは 描くんですよね
描く
画
子供
水彩
どんどん技術が進歩していくと いわゆるクラウド
技術
どんどん
いわゆる
進歩
コンピュータというのはどこにでもあって それは土とか空気と同じように
コンピュータ
空気
土
同じ
という
誰でも使えるようになる そういう時代なんです
時代
誰
使える
そういう
そうすると 今まで実現しようと思っても できなかったものよりも
思う
実現
できる
今
そうすると
もっと人間らしい暮らしが できるんですよということで
暮らし
できる
もっと
人間らしい
という
「懐かしい未来」と言います
未来
懐かしい
言う
この建物には2つ特別なことがあって 1つは いじめがないことです
特別
建物
いじめ
何でかというと 境界がないものですから 子供たちが閉じ込められていないんですね
何で
境界
子供
閉じ込める
られる
そうすると いじめがないし 自閉症も発症しないんですよ
そうすると
発症
自閉症
いじめ
自閉症の子供たちがいるんですけれども 普通はそういう学校を作ると
普通
学校
子供
作る
けれども
そういう
自閉症
必ず隠れるところを作りなさいと 言われるんです
必ず
なさる
隠れる
言う
作る
ところ
ここでは その子供たちは隠れる代わりに 隣の教室に行っちゃうんですね
代わり
隠れる
行く
教室
子供
隣
ちゃう
部屋と部屋の境界がないので 隣へ行っちゃうんです
境界
行く
隣
部屋
ちゃう
この幼稚園を出た そういう子供たちが 自閉症発症に対してどうするか考えています
考える
幼稚園
子供
出る
そういう
に対して
発症
自閉症
色々な大学の先生が その現象を研究しています
研究
現象
色々
先生
大学
もう1つは 外の音が入ってくるんですね
音
外
入る
外の音が入ってくると何が起きるかというと 子供の集中力が上がるんですよ
音
力
何
外
集中
上がる
入る
起きる
子供
今 日本でも世界でも
世界
日本
今
どれだけ遮音性のいい 建物を作るかというのが問題ですが
性
建物
作る
問題
遮音
という
実は遮音性を上げれば上げるほど 子供は集中しなくなるんです
実は
集中
性
上げる
子供
遮音
特に高周波の音がなくなると 子供の延髄から
音
特に
なくなる
子供
高周波
延髄
危険信号が出ると言われていますが
危険
信号
言う
出る
今の子供の立ち歩きが増えているのは たぶん そのせいだろうと思います
思う
増える
たぶん
今
子供
歩き
立ち
この幼稚園は 隣で音楽の教室を やっているのがうるさくて
うるさい
幼稚園
音楽
教室
隣
こちらの部屋でなかなか色々できない ということもあるんですが
なかなか
できる
色々
こちら
部屋
という
それも教育の一部なんですね
教育
一部
だから ものすごい集中力があります
だから
力
集中
ものすごい
そうすると健全に子供たちが育つのです
育つ
健全
子供
そうすると
部屋と部屋をどう分けるかというと こうやって箱で分けるんですね
分ける
箱
部屋
毎月少しずつ変わるんですが 子供たちはちっとも手伝わないんです (笑)
笑
変わる
ちっとも
手伝う
子供
少し
毎月
これが困ったもんで
困る
いじめじゃないですよ 勝手に入ってるんです (笑)
笑
入る
勝手
いじめ
クリスマスのときは こう変わっていくと‥
変わる
クリスマス
こうして子供たちに 井戸端会議をさせるといいだろうと
会議
こうして
子供
井戸端
子供たちがお互いに話すようになるぞ と
お互い
子供
話す
それで部屋の中に木があって
それで
中
木
部屋
これは友達の釣りをしているところですね 猿です
猿
釣り
ところ
友達
天窓がいっぱいあって
いっぱい
天窓
クリスマスにはサンタクロースが 天窓からおりてきます
おりる
クリスマス
天窓
サンタクロース
それから わざと電球を使っています
わざと
電球
それから
使う
実はLEDを使うと環境に優しい というのは大変な間違いで
優しい
環境
実は
大変
間違い
使う
という
LEDではなく電球の方が
方
電球
色々な意味で体に良かったりします
体
良い
色々
意味
この建物は ものすごく エネルギー消費量が少ないんですが
量
エネルギー
消費
ものすごい
少ない
建物
どうなっているかというと 電球が300個下がっていて
電球
個
下がる
100本ひもが下がっているんですね
下がる
本
自分が必要なところだけ スイッチをつけて消させる
つける
必要
スイッチ
消す
自分
ところ
何でもかんでも 最新の エネルギー効率のいいものを使えば
エネルギー
効率
使う
何でもかんでも
最新
環境に優しいんだという考え方ではなくて
優しい
環境
考え方
という
大事に使うのが大切なんだということを教える
大事
教える
大切
使う
という
そういうエコロジカルな視点で建物を作っています
建物
作る
そういう
視点
ロジカル
上から見るとこんな感じになっています
見る
上
感じ
こんな
これは真面目な アカデミックな話ですが
真面目
話
アカデミック
この幼稚園の屋上に どれぐらいの遊びがあるんだろうと
遊び
屋上
幼稚園
ぐらい
上に点々がありますけれども 普通の幼稚園の8倍の遊びがあります
遊び
倍
普通
上
幼稚園
けれども
点々
要は遊具があまりないんです
あまり
要は
遊具
遊具があると 子供たちは どうやって遊びなさいと言われちゃうので
なさる
遊ぶ
言う
子供
ちゃう
遊具
子供たちが自分で考えなくなるんです
考える
子供
自分
こういう風に 何もないというか 邪魔な物だけがある空間を作ると
何
邪魔
風
作る
物
空間
こういう
という
子供たちが自分で考えます
考える
子供
自分
すごいのは 屋根の上は少し傾いていて ちょっとした傾きがあると
すごい
屋根
上
傾く
少し
傾き
ちょっとした
子供たちは走り回るんです
子供
走り回る
これは9時10分から9時30分までの間 ある子供が20分間走ったものですが
間
分
時
子供
走る
分間
1周200メートルですから とんでもない距離です
距離
メートル
周
とんでも
この子供は午前中に6キロ走りました (笑)
笑
中
午前
子供
走る
子供の移動距離の平均は4キロです
平均
移動
距離
子供
普通の幼稚園では800メートルくらいだそうです
普通
くらい
幼稚園
メートル
この間 色々な調査をしたら 体育の特別な教育をしている幼稚園よりも
教育
特別
体育
調査
幼稚園
色々
この間
この幼稚園の方が運動能力が高かったんです
運動
能力
方
幼稚園
高い
園長先生にどうやったのかと ある大学の教授が聞いたら
教授
聞く
先生
大学
園長
「放牧してるんです」 と (笑)
笑
放牧
これはすごくいい話だと思います
思う
すごい
話
これからビデオがスタートするので
これから
ビデオ
スタート
舞台裏の人にがんばって いただかなくちゃいけないんですが
いただく
人
いける
がんばる
舞台裏
すごく大事なのは
すごい
大事
色んなものをやるときに 建築そのものをみてはいけない
建築
いける
色んな
そのもの
建築があることによって その向こうに何が起きるんだろうかと
何
建築
起きる
向こう
によって
この建物は すごいテクノロジーが 隠れているんですけれども
すごい
隠れる
建物
けれども
テクノロジー
それによって 子供の強さとか 色んなものが変わってくるんです
変わる
子供
強い
色んな
によって
はい ビデオをスタートしてください
くださる
ビデオ
スタート
これは上を走り回っているところですね
上
ところ
走り回る
ちょっと傾いているだけで 走りたくなる
傾く
ちょっと
走る
そういう気持ちがすごく大切なんですね
気持ち
すごい
大切
そういう
上にあるのは 天窓や換気塔です
上
塔
換気
天窓
朝になると 自動的に走り出すんです (笑)
笑
朝
走り出す
自動的
これは追いかけているんじゃないですよ
追いかける
いいものがもらえるとかではなくて 本当にだまっていても走るんですね
だまる
走る
本当に
もらえる
青いやつが適当なことを喋っていますけれども
適当
青い
喋る
けれども
(ビデオ) 「子供って行き止まりがないところを ぐるぐる走るのが大好きなんですよ」
ビデオ
子供
大好き
ところ
走る
ぐるぐる
行き止まり
そうなんですよ (笑)
笑
(ビデオ) 「内側に向かって傾いて―」
向かう
ビデオ
傾く
内側
傾いていることで本当に大事なのは
大事
傾く
本当に
傾いて面白く見えるというよりも
見える
傾く
面白い
傾いていると走りたくなるという その気持ちがすごく大切なんですよね
気持ち
すごい
傾く
大切
走る
という
こうしなさいって言うと走らない
なさる
言う
走る
これはCMなんですが
こういうところを作ると
作る
ところ
こういう
たぶん日本人も運動能力が また上がるだろうと
運動
能力
たぶん
上がる
日本人
そのうちオリンピックで金メダルが取れるぞ なんていう話を園長先生がしていたら
ていう
取れる
そのうち
先生
話
オリンピック
園長
金メダル
気がついたら中国の音楽がかかっていますね
かかる
音楽
中国
気がつく
まあ そういう話なんです
話
そういう
あと1分30秒残っているので ちゃんと色んな話をしますけれど
残る
秒
分
ちゃんと
けれど
話
色んな
私はよく言うんですが 光についても同じことが言えるんですよ
光
言う
同じ
私
言える
について
人は光の向こうに何を見るのか
光
何
見る
人
向こう
よくカップルが山の上とかに行って
山の上
行く
カップル
夜景を見ますよね
見る
夜景
もしくは飛行機の窓から 外を見ようとしますよね
外
見る
飛行機
窓
もしくは
その時 夜景って美しいですよね 何で夜景が美しいかって言うと
美しい
何で
時
言う
夜景
その光がイルミネーションとして 美しいんじゃないですよね
美しい
光
として
イルミネーション
その光 1つひとつに 意味があるのを感じるんですよ
光
感じる
意味
ひとつ
例えば黄色い光があったら
例えば
光
黄色い
そこでインド人のおばあちゃんが
そこで
人
インド
ばあちゃん
孫にカレーを作っているかもしれない
孫
カレー
作る
しれる
白いライトが動いていたら
動く
白い
ライト
カップルがどこかへ行こうとしているかもしれないし
行く
カップル
しれる
働いているお父さんがいるかもしれない そういうものを見て
見る
お父さん
働く
そういう
しれる
「素晴らしい あそこに生命の営みがあるんだ」 ということを人は感じるんですね
感じる
素晴らしい
生命
人
あそこ
営み
という
光もそうなんですけど 建築も同じで
光
建築
同じ
建築は単なる箱でしかないんですね
建築
単なる
箱
ただ何の箱でもいいというわけではなくて
何
箱
という
色々な環境を作って そこで
環境
そこで
色々
作る
今までにない生活とか未来を 人に対して与えることができれば
生活
未来
与える
できる
人
今
に対して
我々の建築家としての本望が
我々
建築
家
として
本望
達成されることになるんじゃないかなと 考えています
考える
達成
はい ちょうどです 以上でございます
以上
ちょうど
ござる
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