「XE」は
日本では
まだ見つかっていないということで、
厚生労働省の
専門家会合の
脇田隆字座長は、6
日の
記者会見で「
今のところ、
日本の
検疫などでXE
系統が
見つかった
報告もなく、
国内でも見つかっていない。イギリスでも
広がっている
状況ではなく、
重症度の
関連についても
よくわかっていない。
今後の
感染拡大の
状況を
しっかり見て
いくことと、
検疫で
見つかるウイルスのゲノム
解析を
続ける必要が
ある」と
述べました。
複数のウイルスが組み合わさったウイルスはほかにもあり、このうち「XD」と「XF」(エックス・ディー/エックス・エフ)は、去年夏の「第5波」で広がったデルタ株と、オミクロン株のうち、「BA.1」というタイプが組み合わさったタイプです。
「XD」はスパイクたんぱく質の部分が「BA.1」、それ以外のほとんどがデルタ株となっていて、イギリスの保健当局の資料によりますと、最初に検出されたのは2021年12月13日で、2022年3月22日の時点でフランスで40件、デンマークで8件、ベルギーで1件、報告されているということです。
WHOは「XD」を感染力や感染した際の重症度、ワクチンの効果などに対する影響の度合いがはっきり分からない「VUM」(ブイ・ユー・エム)=監視下の変異株に位置づけていますが、感染の広がりは限定的だとしています。
また「XF」は、スパイクたんぱく質を含めた大部分が「BA.1」で、一部がデルタ株となっています。
イギリスの保健当局は、2022年1月7日以降、イギリスで39件見つかっているものの2月14日以降報告はなく、感染の広がりは見られていないとしています。
WHOは、複数のウイルスが組み合わさるなどして新たな変異ウイルスが生まれるリスクは今も高く、ウイルスの遺伝子を解析して、データを共有することは引き続き欠かせないとしています。
厚生労働省の
専門家会合の
メンバーで、
国際医療福祉大学の
和田耕治教授は「
これまでもアルファ
株とデルタ
株の
合わさったもの
などが
出てきていて、オミクロン
株でも『BA.1』と『BA.2』の2
種類があることから、
同時に
感染することで
合わさったものが
出ることはありえると
考えられていた。
全く予想もしなかった
変異の
あるウイルスではない。
注目して
見て
いくことには
なるが、
対策の
大きな方針が
変わるといったことはなさ
そうだ。いまは『BA.2』が
主流になってきているが、XE
株であっても
基本的な
日常の
対策は
変わらない
し、3
回目のワクチン
接種を
引き続き進めてほしいという
方針も
変わらない」と
話しています。
松野官房長官「さらなる知見を収集する必要がある」
松野官房長官は、
午後の
記者会見で「
感染性や
重症度などのウイルスの
特徴について、さらなる
知見を
収集して
いく必要があると
考えている」と
述べました。
そのうえで「現時点では検疫や国内においてXE系統の変異株が確認されたという報告は受けていないが、引き続き諸外国の状況や知見なども収集しつつ、ゲノムサーベイランスによる監視を続けていく」と述べました。
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Source: NHK
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