大阪取引所で行われている金の先物取引では、13日夜、取り引きの中心となる「来年2月もの」の価格が一時、1グラム当たり8014円をつけ、初めて8000円を超え、最高値を更新しました。
これは、ロシアのウクライナ侵攻を受けた世界経済の先行きへの警戒感から安全な資産とされる金の需要が高まっているためです。
東京・中央区にある貴金属店では、金の取り引き価格が連日、値上がりしていて、持っている金を現金に換える客やさらなる値上がりを見込んで金を購入しようという客が増えているということです。
店を訪れた70代の男性客は「きょうは30年ほど持っていた金を売りに来ました。これほど高騰するとは思わなかった。換金した資産を大学への寄付などに役立てたい」と話していました。
田中貴金属工業の加藤英一郎貴金属リテール部長は「今までは、金を持っていても何に使うのか分からないというお客様が多かったが、ウクライナ情勢の緊迫化をきっかけに、資産の防衛に関心を寄せた方も多いのではないか」と話していました。
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