これについて、鈴木財務大臣は15日の閣議のあとの記者会見で「今のところ出席するつもりで準備を進めている。国会に対しての了解もお願いしているところだ」と述べ、対面で出席する意向を示しました。
その上で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を巡り「主権と領土の一体性を損なう行為で、力による現状変更を進めている。その過程で女性や子どもを含めた市民がたくさん殺される戦争犯罪だ。国際社会全体としてロシアの暴挙を抑える方向にできるよう努力したい」と強調しました。
一方、焦点になっているロシア側のG20への出席について、鈴木大臣は「各国の参加の有無は、各国政府から議長国のインドネシアに対して登録がなされるもので、日本政府として答える立場にはない」と述べました。
また「ロシア軍は、ブチャなどウクライナ国内で行ったすべてのことに責任を負うことになる。ロシア側は第2次世界大戦の悲劇を再び繰り返している。私たちはこれが本当に最後のものになるよう、できることをすべてやる」と述べました。
その上で「これは黒海艦隊にとっては大打撃だ。500人近い乗員を乗せた非常に有能な巡洋艦であり、ロシア海軍が黒海で優勢を保つために重要な役割を担っていた。ロシア軍の戦力に影響を与えるだろう」と指摘しました。
これについてロシア国防省は、火災があったことを認めたうえで「火災で船体が損傷し、港にえい航される途中だったが、船は安定性を失い、海が荒れる中で、沈没した」と明らかにしました。ウクライナ軍の攻撃があったかどうかは言及していませんが、黒海艦隊の旗艦を失ったことはロシア軍にとって大きな痛手とみられます。
ロシアがことし2月下旬に軍事侵攻を開始して以降、アメリカの政府高官や政治家などの要人によるウクライナ訪問が明らかになるのは、これが初めてです。 訪問したのはいずれも共和党の議員で、このうちビクトリア・スパーツ下院議員はウクライナ生まれでアメリカに移住して議員となった人物です。 アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズによりますと、今回の訪問はウクライナ政府の招待によるもので、両議員はキーウに加えて、多くの市民が殺害されているのが見つかったブチャなどを視察したということです。 ヨーロッパの首脳などがウクライナへの支持を表明するため相次いで現地を訪れる中、アメリカのバイデン大統領は現地に政府高官を派遣するかどうか検討していることを明らかにしています。
首都ブカレストから北西に400キロほど離れたラキシュ村では、先月中旬、ウクライナ南部オデーサで乗馬クラブを営んでいた女性2人が、馬5頭とともに避難してきました。 2人は現在、馬の世話をしながら避難生活を送っていますが、オデーサでは乗馬施設が
避難してきたタチヤーナさん(49)は「ロシア軍は動物園や乗馬施設を攻撃し動物たちを殺しています。馬たちは空爆を怖がっていましたが今は幸せそうです」と話していました。
この中でカーン主任検察官は「ロシアの当局には今後も接触を試みていく。ウクライナ当局との対話も続けていく」と述べ、ウクライナで行われた疑いのある戦争犯罪などの捜査に独立した立場でのぞむ姿勢を強調しました。 また、報道陣から多くの市民が殺害されているのが見つかったブチャなどを訪問し、戦争犯罪などが行われたとの確信を強めたかと問われたのに対し、カーン主任検察官は「さまざまな軍事行動が行われ、不法なものとそうでない可能性があるものを区別しなければならない。私に必要なのはしっかりした証拠であって直感などではない」と述べるにとどめました。
アメリカの複数の主要メディアはブリンケン国務長官やオースティン国防長官の名前が取り沙汰されていると伝えています。 ウクライナには今月に入ってイギリスのジョンソン首相やEU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長などが相次いで訪れ、ゼレンスキー大統領と会談しています。 アメリカとしてもウクライナを支援する姿勢を改めて強く示したいものとみられ、今後、状況を慎重に見極めながら判断する見通しです。
この高官によりますと「モスクワ」では現在も火災が続いていて、修理を受けるため、ロシアが併合したウクライナ南部クリミアにある軍港セバストポリに向かっているとみられるということです。 また「モスクワ」で被害が出たあと近くで活動していたほかの艦艇も南に移動する動きを見せ、黒海の北側に展開していたすべての艦艇が現場の海域を離れたとしています。 そして「モスクワ」が被害を受けた理由は確認できていないとする一方「大きなダメージを受けているとみられる」と指摘しました。 一方、この高官はロシア軍が引き続きウクライナ東部で攻勢を強める構えを見せており、激しい攻撃を行うための態勢を整えているとの見方を示しました。 ロシア軍の部隊への補給の拠点になっているとみられるロシア西部の都市にはヘリコプターなど追加の装備品が到着しているということです。 そのうえで「ロシア軍は今後2週間ほどでウクライナ東部で何らかの具体的な目標を達成したいと考えているとみられる」と指摘しました。 また、東部の要衝マリウポリについてはロシア側とウクライナ側との間で引き続き戦闘が続いているとの認識を示しました。
そのうえで、ロシア側にはウクライナに対する反発を扇動するねらいがあると主張しています。
マカリウでは、ロシア軍による砲撃などで、およそ800棟の住宅が被害を受け、町の中心部では焼け焦げて崩れ落ちた建物や砲弾によって壁に穴が空いた商店が数多く見られました。
現地で会見したウクライナ内務省や警察の高官は、マカリウやブチャなどキーウ近郊では市民の殺害などおよそ2000件をロシアによる戦争犯罪にあたるとして調べていることを明らかにしたうえで、記録をまとめ、ロシアの責任を追及していく方針を強調しまし
この中でサリバン大統領補佐官は「ロシアが大規模な経済的圧力に適応しようとする中で、彼らがどのように制裁を回避しようとし、それをどう取り締まっていくのか。ロシア国内外で制裁逃れを助けようとしている対象を特定し、来週か数週間のうちに発表できると思う」と述べました。 また、中国がロシアを軍事的に支援しているかどうか聞かれると「軍事物資の提供は確認していない」とし、経済的な支援についても「現時点で、中国が組織的に制裁の効果を弱める取り組みをしていることは確認できない」と述べたうえで引き続き事態を注視していく考えを示しました。
このうち161人は子どもだということです。 死亡した人のうち、1261人はキーウ州や東部のハルキウ州、北部のチェルニヒウ州、南部のヘルソン州などで、703人は東部のドネツク州とルハンシク州で確認されています。 また、けがをした人は2613人にのぼるということです。 多くの人たちは砲撃やミサイル、空爆などによって命を落としたり、負傷したりしたということです。 今回の発表には、ロシア軍の激しい攻撃を受けている東部マリウポリなどで、確認がとれていない犠牲者の数は含まれておらず、国連人権高等弁務官事務所は、実際の数はこれよりはるかに多いとしています。
そして「NATOに加盟すれば当然、ロシアは国境を強化しなければならない。軍を増強し、フィンランド湾にも相応の海軍力を配備することになるだろう。分別のある国民なら国境沿いの緊張の高まりを望んでいないはずだ」としてロシアとしては、NATO加盟に向けた動きをにらみながら軍事的な圧力を強める可能性に言及しました。
オクサーナさんは、ウクライナ人の夫と2人の子どもと国分寺市内で暮らしていますが、両親や妹は今もウクライナにいるということです。 コンサートにはオクサーナさんの友人で、テノール歌手の秋川雅史さんが参加し、一緒に「愛のテーマ」を歌いました。
オクサーナさんは「平和を願って心を込めて歌いました。歌声はウクライナに届いたと思う。皆さんがウクライナの平和を思ってくれてうれしいです」と話していました。
また、これまで各地で都市の中心部がロシア軍のたび重なる無差別攻撃にさらされてきたとしたうえで、今後、東部ドネツク州のクラマトルスクやコスチャンティニウカといった都市が「同じようなレベルの、ロシア軍の暴力の標的になるとみられる」という分析を示しました。
ウクライナの検察当局は、14日の時点で少なくとも197人の子どもが死亡し、351人がけがをしたと発表しました。 死傷した子どもが最も多いのは東部ドネツク州で115人、次いで首都があるキーウ州で105人、東部ハルキウ州で81人、北部チェルニヒウ州で54人などとなっています。 また、爆撃や砲撃による被害を受けた学校などの教育施設は1014にのぼり、このうち91の施設は完全に破壊されたということです。
主な避難先はポーランドがおよそ269万人、ルーマニアがおよそ71万人、ハンガリーがおよそ44万人、モルドバがおよそ41万人などとなっています。 また、ロシアに避難した人は、およそ47万人となっています。
ゼレンスキー大統領「50日間にわたる防衛はウクライナ人の功績」
米国防総省 「旗艦“モスクワ”沈没はロシア軍に影響与える」
旗艦「モスクワ」 ロシア国防省が沈没と発表
アメリカ上下両院の議員2人がキーウを訪問
馬とともにルーマニアに避難「ロシア軍は動物たちを殺している」
国際刑事裁判所主任検察官「ロシア当局には今後も接触試みる」
米バイデン大統領 政府高官のウクライナ派遣 “検討中”
米国防総省高官 “旗艦「モスクワ」は大きなダメージか”
ウクライナ ロシア西部の町への攻撃を否定
“壊滅的被害” キーウ近郊マカリウなど公開 地雷撤去など進む
米大統領補佐官 ロシアの制裁逃れへの対策 近く発表へ
ウクライナ 少なくとも1964人の市民が死亡(2月24日~4月13日)
ロシア安保会議副議長「対立国が増えることを意味する」
ウクライナ人のオペラ歌手 平和願い祈りのコンサート
英国防省 戦況分析を公表 “ロシアねらいどおり成果あげられず”
「子ども197人死亡」ウクライナ検察当局発表(14日時点)
ウクライナから国外に避難473万人余(13日時点)