中国の
国家統計局が18
日発表した、ことし1
月から
先月までのGDPの
伸び率は、
物価の
変動を
除いた
実質で、
去年の
同じ時期と
比べて
プラス4.8%でした。
経済の減速が続く中で、伸び率は、プラス4%だった前の3か月を上回りました。
先月にかけての中国経済は、政府の景気対策を受けてインフラ投資が伸びたほか、2月までは個人消費も持ち直しの動きがみられていました。
しかし、先月に入って各地で新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、徹底して感染を抑え込もうとするゼロコロナ政策のもと、複数の都市で厳しい外出制限が行われました。
その影響で工場の操業停止が相次ぎ生産活動が停滞したほか、飲食業の売り上げが大幅なマイナスとなるなど、個人消費も低迷しました。
先月下旬から始まった最大の経済都市 上海での外出制限は今も続いていて、今後、その影響がより大きく表れるとみられるほか、ウクライナ情勢を受けたエネルギー価格や原材料価格の国際的な高騰が企業経営を圧迫していて、中国経済の先行きには不透明感が強まっています。