そのうえで「この都市は、クリミアへとつながる陸続きのルートを確立し、ウクライナの南部を支配下に置くというロシアの目標にとって非常に重要だ」と分析しています。
イギリス国防省は、ロシアは2014年にも、クリミアの一方的な併合を正当化するため違法な住民投票を行ったと指摘しています。
事前に行われた記者会見で、ゼレンスキー大統領は、両長官との会談でアメリカによる軍事支援などをめぐって協議が行われるという見通しを示しています。
そして「私たちは、非常に困難な試練に立ち向かっている。私たちの魂は、侵略者が行ってきたすべてのことに対して、激しい憎しみに満ちている」と述べたうえで「自由を求める心、さらに、勝利への希望を失ってはいけない」と国民に団結を呼びかけました。
さらにシュミハリ首相は「ロシアのような核大国との戦闘に勝利することは不可能だと個人的には思う」と述べ、厳しい見方を示す一方で「この戦争は、ロシアの占領者がわれわれの領土から一掃されたときに終わるべきだ」と述べ、ロシア軍のウクライナからの完全な撤退が必要だという認識を示しました。 また、国連のグテーレス事務総長が今月26日にロシアでプーチン大統領と会談することについて、シュミハリ首相は「世界の多くの指導者や国際機関が交渉に臨んだが、ロシア政府とプーチン氏は交渉に興味がないようだ。彼らが興味があるのはウクライナ人に対するジェノサイドだ」と述べて、会談の成果に懐疑的な見方を示しました。 グテーレス事務総長のロシア訪問をめぐっては、アメリカのNBCテレビに出演したウクライナの大統領顧問も「モスクワを訪れてプーチン氏と話をする意図がわからない。成果は疑わしい」と述べて不快感を示しました。
この中でフランシスコ教皇は、ウクライナの状況について「戦争が始まってからきょうで2か月になるが、戦いは終わるどころかより深刻さを増している」と述べました。 そして「すべてのキリスト教徒にとって最も神聖で厳粛なこの時期に、キリストの復活を告げる鐘の音よりも人を殺す武器の音が聞こえ、武器が言葉に取って代わってしまったのは悲しいことだ」と述べて戦闘の停止を求めました。 また、ローマ教皇は「政治指導者たちは、対立をエスカレートさせるのではなく、平和を望む人たちの声に耳を傾けてください」と訴えました。
この中で、ウクライナ側の部隊が拠点としてきたアゾフスターリ製鉄所のある地域について「復活祭の日を迎えたまさに今も、ロシア軍はアゾフスターリを攻撃し続けている。市民や部隊がいる場所が攻撃にさらされている」と投稿しました。 そのうえで「ロシア軍が、攻撃に向けて部隊と装備を増強している」と強調しました。 さらにポドリャク大統領府顧問は、復活祭にあわせての戦闘の停止や、市民を避難させるための人道回廊の即時設置などをロシア側に求めました。
そのうえで「ロシアがマリウポリを掌握したという情報は事実ではない。彼らはまちにはいるが、ウクライナの英雄たちが立っている所は、私たちの兵士の管理下にある。マリウポリはウクライナのまちだ」と述べました。 さらに、ロシアに効果的に立ち向かうためには、重火器など武器が必要だとして、武器の供与と強い制裁を改めて国際社会に求めました。
主な避難先は、▽ポーランドがおよそ289万人、▽ルーマニアがおよそ77万人、▽ハンガリーがおよそ48万人、▽モルドバがおよそ43万人などとなっています。 また、21日の時点で、▽ロシアに避難した人は、およそ57万人となっています。
発表によりますと、エルドアン大統領は、東部の要衝マリウポリの状況が日に日に悪化しているとして、住民やけが人の避難ルートの確保が必要だと訴え、トルコは、双方の停戦交渉にできるかぎりの支援をすると述べたということです。 そのうえで、ウクライナが提案する新たな集団的な安全保障の枠組みで、トルコがウクライナの安全を確保する「保証国」になることに前向きだという考え方を示したということです。 ロシアとウクライナの双方と黒海を挟んで隣り合うトルコは仲介役として、3月には両国の外相会談と停戦交渉を相次いでトルコで実現させてきました。 エルドアン大統領は近くプーチン大統領とも電話会談をするとしているほか、25日には、両国訪問を前にした国連のグテーレス事務総長とも首都アンカラで会談する予定で、事態打開に向けた仲介外交が続いています。
ロシア軍が効果的に戦闘を進められていない理由については「兵士の士気の低下や、前回の攻勢のあとの部隊の再編成や装備の準備に十分な時間がとれていないことが原因とみられる」と分析しています。
“米国務・国防長官 キーウ訪問 ゼレンスキー大統領と会談”
ゼレンスキー大統領 国民に団結を呼びかけ
ウクライナ首相「復興費用はロシアによって支払われるべき」
ローマ教皇「平和望む人たちの声に耳を傾けて」
ウクライナ大統領府顧問 復活祭にあわせ戦闘停止求める
ウクライナ大統領府長官「マリウポリは最も悲劇的で緊張状態」
国外の避難民518万人余りに
トルコ エルドアン大統領 「保証国」に前向きな考え示す
イギリス国防省「ドンバスでロシアの攻撃 幾度も退けた」