建設現場でアスベストの
健康被害を
訴えた
集団訴訟に
加わっていない
被害者などにも、
最大1300
万円の
給付金を
支給するための
法律が
参議院本会議で
全会一致で
可決・
成立しました。
建設現場で建材のアスベストを吸い込んで、肺がんや中皮腫などの病気になったとして、元作業員らが健康被害を訴えた集団訴訟で、国と建材メーカーの賠償責任を認める最高裁判所の判決を受け、政府は原告に最大で1300万円の和解金を支払うことなどで原告団との間で合意しました。
これを踏まえ、訴訟に加わっていない被害者や遺族にも、給付金を支給するための法律が、9日の参議院本会議で全会一致で可決・成立しました。
法律では集団訴訟の原告と同様に、症状などに応じて最大で1300万円の給付金を支給し、その財源として国が拠出する形で新たな基金を創設するとしています。
成立を受けて、厚生労働省は電話相談窓口などを通じて、給付の仕組みの周知を図り、被害者や遺族の救済につなげたい考えです。