袴田巌さん(88)の
再審=
やり直しの
裁判で
捜査機関による
証拠の
ねつ造が
指摘され
無罪が
確定したことを
受けて、
最高検察庁は
再審請求の
審理が
長期間に
及んだ
経緯や
当時の
捜査を
検証した
結果を
取りまとめ
近く公表する
方針です。
58年前、今の静岡市清水区で一家4人が殺害された事件で一度、死刑が確定した袴田巌さんの再審で、静岡地方裁判所はことし9月、有罪の決め手とされてきた「5点の衣類」や袴田さんの自白調書など3つの証拠を捜査機関がねつ造したと指摘して無罪を言い渡し、確定しました。
最高検察庁は、袴田さんが長期間にわたって法的地位が不安定な状況に置かれたことを謝罪し、再審請求の手続きや当時の捜査の検証を行っていましたが、関係者によりますととりまとめた結果を近く公表する方針です。
長期に及んだ再審請求の手続きで弁護側に適切に証拠が開示されていたかや、判決で「非人道的」と指摘された捜査段階の取り調べなどについて、検証した結果を明らかにするものとみられます。
また、裁判所から証拠のねつ造を指摘されたことについて、検察としての見解が示されるのかも焦点です。
一方、静岡県警察本部も当時の捜査の事実確認を行っていて、近く結果を公表する方針です。