予備役の
動員をめぐっては、プーチン
政権が
兵員不足を
補うため、
先月踏み切りましたが、
対象ではない
人も
招集される
など混乱が
生じ、
各地で
抗議活動が
相次いだ
ほか、
招集を
恐れて
国外に
逃れる人たちが
後を
絶たず
社会に
動揺が
広がりました。
こうした中でプーチン大統領は「動員の初期段階では問題や困難があった」と問題を認めたうえで、ショイグ国防相に改善を指示しました。
また、実際に戦闘に参加しているのは4万人余りで、残りは訓練中であることを国防相に確認する形で強調していて、ロシアの有力紙コメルサントは「国民を安心させるためだ」という見方を伝えています。
プーチン
大統領は「
装備を
整え
訓練を
行い、
直接、
戦闘に
参加しなければならない
場合に
自信を
持たせることが
最も重要だ」とも
述べていて、
動員された
兵士が
訓練や
装備が
不十分なまま
戦闘に
かり出されているといった
指摘も
伝えられる
中で、
国民の
懸念に
配慮する
姿勢を
示したものとみられます。
一方、プーチン大統領は、海軍の増強などに力を注いできたとしたうえで、「陸軍を含むすべての軍の構成についてよく考え調整する必要がある」と述べ、軍の強化を命じました。
そのうえで必要な決定を短期間で行うよう指示していて、軍事侵攻のさらなる長期化を見据えて戦力を強化し、ウクライナ軍の反転攻勢に対して戦況の巻き返しを図るねらいがあるものとみられます。