일본어 뉴스: ソウル事故専門家“胸や腹強く圧迫立ったまま意識失ったか”

ソウル事故じこ専門せんもん家か“胸むねや腹はら強つよく圧迫あっぱく立たったまま意識いしき失うしなったか”

Oct 31, 2022 18:10

Furigana

韓国かんこくソウルの繁華はんか街がいイテウォンでの事故じこについて、日本にっぽん救急きゅうきゅう医い学会がっかいの理事りじで日本にっぽん医科いか大学だいがく付属ふぞく病院びょういんの横堀よこぼり將司つかさ高度こうど救命きゅうめい救急きゅうきゅうセンター長ちょうは、多おおくの人ひとは胸むねや腹はらを強つよく圧迫あっぱくされて、呼吸こきゅうや血液けつえきの循環じゅんかんが難むずかしくなり、立たったまま意識いしきを失うしなって亡なくなったのではないかという見方みかたを示しめしました。

横堀よこぼりセンター長ちょうは「胸むねやおなかが強つよく圧迫あっぱくされると、呼吸こきゅうしにくくなるほか、胸むねの中なかの圧力あつりょくが高たかくなって、心臓しんぞうから送り出おくりだされた血液けつえきが戻もどりにくくなり、全身ぜんしんの血液けつえきの循環じゅんかんが悪わるくなる。『外傷がいしょう性せい窒息ちっそく』と呼よばれているが、呼吸こきゅうと血液けつえきの循環じゅんかんの不全ふぜんによって、低てい酸素さんそや低てい血圧けつあつになって命いのちを失うしなうケースが多おおかったのではないか。立たったままでも胸むねと背中せなかの両方りょうほうの側がわから力ちからが加くわわれば、意識いしきをなくしたり血圧けつあつが下さがったりすることは十分じゅうぶん考かんがえられる。倒たおれる場所ばしょもないくらい狭せまい空間くうかんだったと思おもうので、立たったままで意識いしきを失うしない、命いのちを失うしなってしまった状況じょうきょうが考かんがえられる」と述のべました。

また「現場げんばにいた人ひとたちは長ながい時間じかん圧迫あっぱくを受うけていた可能かのう性せいがある。体重たいじゅう60キロくらいの人ひとだと、体重たいじゅうの3分ぶんの2くらいの力ちからが30分ふんとか1時間じかんかかれば呼吸こきゅうや血液けつえきの循環じゅんかん不全ふぜんが出でてくる可能かのう性せいがあるとする研究けんきゅうもある。あの密集みっしゅうした現場げんばでは、救助きゅうじょも入はいりにくい状況じょうきょうだっただろうし、すぐに救命きゅうめい処置しょちを行おこなうのは難むずかしかったと思おもう」と指摘してきしました。

そのうえで横堀よこぼりセンター長ちょうは、2001年ねんに兵庫ひょうご県けん明石あかし市しの歩道ほどう橋きょうで花火はなび大会たいかいの見物けんぶつ客きゃくが折り重おりかさなって倒たおれ、11人にんが死亡しぼうした事故じこでも、「外傷がいしょう性せい窒息ちっそく」で亡なくなった人ひとがいたとしたうえで、「いま感染かんせん症しょうの予防よぼうのためにあまり密みつにならないよう呼よびかけているが、密集みっしゅうを避さけることで、今回こんかいのような事故じこの予防よぼうにもつながるのではないか。狭せまい空間くうかんに大勢たいせいの人ひとが集あつまる場所ばしょは避さけること、警備けいび員いんがいても坂道さかみちや階段かいだんなどでは人ひとと人ひととの距離きょりをなるべく詰つめないように意識いしきすることなど、日常にちじょう生活せいかつで注意ちゅういすることが大事だいじだ」と話はなしています。