スナク首相しゅしょうはヒンズー教徒きょうとですが、イギリスの首相しゅしょうとしてこの役目やくめを担になったということです。

カンタベリー大だい主教しゅきょうはイギリス国教こっきょう会かいの役割やくわりについて「あらゆる信仰しんこうや信念しんねんを持もつ人々ひとびとが自由じゆうに暮くらす環境かんきょうを整ととのえていく」と述のべました。

このあとチャールズ国王こくおうはイギリスを法ほうに基もとづき統治とうちするなどと誓ちかいを立たて、宣誓せんせい書しょに署名しょめいしました。

カンタベリー大だい主教しゅきょうが祭壇さいだんに向むかってチャールズ国王こくおうを「疑うたがいようのない国王こくおうだ」と宣言せんげんすると、参列さんれつ者しゃが一斉いっせいに「チャールズ国王こくおう万まん歳さい」と応おうじました。

戴冠たいかん式しきには各国かっこくの王族おうぞくや国家こっか元首げんしゅのほか、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいの際さいに生活せいかつに困窮こんきゅうした人ひとの支援しえんに尽力じんりょくした人ひとなど、2200人にん以上いじょうが招待しょうたいされています。

ウェストミンスター寺院じいんでは900年ねん以上いじょうにわたり歴代れきだいの国王こくおうや女王じょおうの戴冠たいかん式しきが38回かい行おこなわれています。

国王こくおう夫妻ふさいは伝統でんとう的てきな白しろのローブをまとっています。

戴冠たいかん式しきはこのあと、日本にっぽん時間じかんの午後ごご7時じに始はじまる予定よていです。

沿道えんどうから歓声かんせいが上あがりました。

多おおくの人ひとが手てを伸のばして、その瞬間しゅんかんをカメラに収おさめたり、国旗こっきを振ふったりしてお祝おいわいしていました。

現地げんちでは小雨こさめが降ふるなか、沿道えんどうに大勢たいせいの人ひとが集あつまっています。

出発しゅっぱつの際さい、モーニングスーツの秋篠宮あきしののみやさまと着物きもの姿すがたの紀子のりこさまは、沿道えんどうに集あつまった人ひとに手てを振ふるなどして車くるまに乗り込のりこまれました。

宮内庁くないちょうによりますと戴冠たいかん式しきには、イギリス王室おうしつから天皇てんのう陛下へいかに招待しょうたいがあり、今回こんかい、皇嗣こうしである秋篠宮あきしののみやさまが、天皇てんのう陛下へいかに代かわって紀子のりこさまとともに参列さんれつされることになりました。

側近そっきんによりますと、5日にち夕方ゆうがたにロンドンのバッキンガム宮殿きゅうでんで行おこなわれた国王こくおう主催しゅさいのレセプションでは、秋篠宮あきしののみやご夫妻ふさいは、チャールズ国王こくおうに直接ちょくせつ、祝意しゅくいを伝つたえ、両りょう陛下へいかから言げんづかった祝意しゅくいも伝つたえられたということです。

一方いっぽうで、沿道えんどうでパレードを待まつ人ひとたちからは「国王こくおう陛下へいか万まん歳さい（God save the King）」の声こえを上あげて、君主くんしゅ制せい反対はんたいデモの人ひとたちに対抗たいこうする動うごきも見みられました。

国王こくおう夫妻ふさいは当日とうじつの朝あさ、馬車ばしゃに乗のって近衛このえ兵へいなどの列れつとともにバッキンガム宮殿きゅうでんを出発しゅっぱつします。

戴冠たいかん式しきは現地げんち時間じかんの午前ごぜん11時じ、日本にっぽん時間じかんの午後ごご7時じから行おこなわれ、チャールズ国王こくおうが誓ちかいを述のべたあと、イギリス国教こっきょう会かいの最高さいこう位いの聖職せいしょく者しゃであるカンタベリー大だい主教しゅきょうの祝福しゅくふくなどを受うけ、王冠おうかんが授さづけられます。

式典しきてんのあと、国王こくおう夫妻ふさいがバッキンガム宮殿きゅうでんに戻もどる際さいも同おなじルートを通とおりますが、「ゴールド・ステート・コーチ」と呼よばれる1760年代ねんだいに作つくられた馬車ばしゃに乗のり、行列ぎょうれつにはイギリス連邦れんぽうの加盟かめい国こく、「コモンウエルス」の軍隊ぐんたいなども加くわわってより規模きぼが大おおきなものになるということです。

公共こうきょう放送ほうそうBBCなど複数ふくすうのイギリスメディアによりますと、エリザベス女王じょおうの戴冠たいかん式しきはおよそ8000人にんが参列さんれつして3時間じかんにわたって行おこなわれ、行列ぎょうれつには1万まん6000人にんが加くわわって全長ぜんちょう7キロのルートを通とおったということです。

それに比くらべると今回こんかいの一連いちれんの行事ぎょうじは簡素かんそなものになるということで、戴冠たいかん式しきの参列さんれつ者しゃは4分ぶんの1の2200人にん以上いじょう、時間じかんは2時間じかん程度ていどになるとみられ、行列ぎょうれつのルートの全長ぜんちょうも2キロあまりになるとしています。

この展示てんじは、イギリス王室おうしつを身近みぢかに感かんじてもらおうと、ロンドン市内しないのろう人形にんぎょう館かん「マダム・タッソー」が行おこなっているもので、赤あかいカーペットの上うえにはチャールズ国王こくおうとカミラ王妃おうひ、長男ちょうなんのウィリアム皇太子こうたいし夫妻ふさいの本物ほんものそっくりの人形にんぎょうが並ならんで入場にゅうじょう客きゃくを迎むかえています。

カミラ王妃おうひの人形にんぎょうは、濃紺のうこんのドレスに身みを包つつみ、ティアラやネックレスは、エリザベス女王じょおうが愛用あいようし、カミラ王妃おうひが受け継うけついだものを忠実ちゅうじつに再現さいげんしているということです。

また、戴冠たいかん式しきへの出席しゅっせきが発表はっぴょうされた次男じなんのハリー王子おうじの人形にんぎょうもとなりに展示てんじされているほか、バッキンガム宮殿きゅうでんのバルコニーを再現さいげんした一角いっかくでは、大型おおがたのスクリーンにイギリス国旗こっきを振ふる多おおくの人ひとたちが映し出うつしだされ、王室おうしつの一員いちいんとなった気分きぶんを味あじわうことができます。