北海道標津町では、産業を支えてくれる町民への感謝の気持ちとして、毎年この時期に漁業者から町内会を通じて、サケが1匹ずつ全世帯に無料で配布されています。
3日朝、標津漁港の配布会場には、水揚げされたばかりのオスのサケが2200匹用意され、町内会の関係者の車に次々と積み込まれていきました。
町の施設では、漁協の女性部によるサケのさばき方講座が行われ、サケを手にした住民が次々と訪れて、三枚おろしや切り身にして持ち帰りました。
北海道によりますと、道内の秋サケの水揚げは年々減っていて、標津町ではことし、不漁だった去年をさらに下回っているということです。
サケを受け取った48歳の女性は、「昔ほどサケがとれていない中でとてもありがたいです。シンプルに焼いて食べたいと思います」と話していました。
また30歳の男性は、「初めてサケをさばいて勉強になりました。鍋でいただきたいです」と話していました。