ソビエト
時代に
核実験場があった
中央アジア・カザフスタンの
大統領が
被爆地・
広島を
初めて
訪問し、「『ヒバクシャ』のわれわれには、
将来の
世代に対し
核兵器を
廃絶する
大きな
責任がある」と
述べ、
日本と
協力して
核兵器廃絶を
目指す
考えを
強調しました。
中央アジアのカザフスタンでは、ソビエト
時代、
北東部にあるセミパラチンスクの
核実験場で
450回以上核実験が
行われ、
周辺に
住む
多くの
人たちが
今も
健康被害に
苦しんでいます。
25年前に核実験場の閉鎖を決めたナザルバエフ大統領は、今月6日から4日間の日程で日本を訪れていて、9日に被爆地・広島を初めて訪問しました。
正午すぎに広島市の平和公園を訪れたナザルバエフ大統領は、原爆慰霊碑に献花したあと、原爆資料館で、原爆が投下された直後の爆心地付近を再現したジオラマや被爆遺品などを見学しました。
そして、平和公園の中にある国際会議場で行われた式典で、およそ200人を前にスピーチし、「広島に来て、自分の目で原爆の被害を見たことで、これまで取り組んできた核廃絶、核不拡散の重要さを改めて確認した」と述べました。そのうえで、「私たちはともに『ヒバクシャ』であり、核兵器の悲劇を二度と起こしてはならないという同じ願いを持っている。われわれには、将来の世代に対し核兵器を廃絶する大きな責任がある」と述べ、日本と協力して核兵器廃絶を目指す考えを強調しました。