明治から
戦後にかけて、
日本で
普通選挙が
始まるまでの
歩みを
紹介する
展示会が
国会議事堂の
前にある「
憲政記念館」で
開かれ、
若者たちの
関心を
集めています。
専門家は「アメリカの
大統領選挙で
政治や
社会に
大きな
影響力を
持つことを
目の当たりにしたことが
影響しているのではないか。この
機に
1票の
重みを
学んでほしい」と
話しています。「
憲政記念館」では
今月、
普通選挙の
実現に
尽力し、「
憲政の
神様」と
呼ばれた
犬養毅と
尾崎行雄の
生涯や、
戦後に
普通選挙が
始まるまでの
歩みを
貴重な
資料とともに
紹介する
特別展が
開かれています。
記念館によりますと、この特別展が始まってからはアメリカの大統領選挙や、EU離脱を決めたイギリスの国民投票など、諸外国の「選挙」に対する関心の高まりもあり、中高生や大学生など若者を中心に300人以上が訪れる人気ぶりだということです。
社会科の授業で児童を引率してきた小学校の教員は「アメリカの大統領選挙が話題になり、こどもたちの関心も高まっていると感じる。選挙について理解する機会にしてほしい」と話していました。
また、大学4年の男子学生は「トランプさんが大統領に選ばれたのは驚いた。先人たちの努力で今の選挙制度があると実感した。自分の1票なんて軽いと思いがちですが、しっかりと投票しないとと感じました」と話していました。
この特別展を監修した、創価大学の季武嘉也教授は、「アメリカやイギリスの選挙結果を見て、政治や社会に大きな影響力を持つことを目の当たりにしたと思う。1票の持つ影響力、重みは確実に高まってきているので、有意義に使うように努力しなければならないと感じてほしい」と話していました。
どう受け止めた トランプ氏と首相との会談
トランプ次期大統領と安倍総理大臣が初めて会談したことについて、憲政記念館を訪れていた人たちに話を聞きました。
埼玉県の70代の女性は、「各国の首脳として安倍さんが最初に会って話をしたのはよかったと思う。アメリカ軍の基地問題やTPPなどの話が出たのか気になります」と話していました。
茨城県の男子学生は、「大統領選挙によって株価が下がったり、上がったりしたので今の時点では何を信じたらよいのかわからない。アメリカの政治がスムーズに進むのか心配しています」と話していました。
また、千葉県の70代の男性は、「トランプさんは選挙中には過激な発言を繰り返していたが、パフォーマンスだったと思っている。実際にどのような政策をとるのかは話してみないとわからないと思うので、信頼関係を築くのは大事だと思う」と話していました。