マレーシア 北朝鮮きたちょうせんの大使たいしに６ろく日にちまでの国外こくがい退去たいきょ求もとめる

カン大使たいしについて、マレーシア外務省がいむしょうは４よん日にち夜よる、外交がいこう関係かんけいに関にかんするウィーン条約じょうやくの「好このましくない人物じんぶつ」にあたるとして、６ろく日にちの午後ごご６ろく時じ（日本にっぽん時間じかん午後ごご７なな時じ）までに国外こくがいに退去たいきょするよう求もとめたと発表はっぴょうしました。

それによりますと、マレーシア政府せいふは先月せんげつ２に８はち日にち、現地げんち入いりした北朝鮮きたちょうせんの代表だいひょう団だんと会談かいだんし、カン大使たいしの発言はつげんについて、直ただちに文書ぶんしょで謝罪しゃざいするよう求もとめたものの、４よん日にちまで回答かいとうがなかったということで、「わが国わがくにの評価ひょうかを汚けがす、いかなる試こころみや侮辱ぶじょくに対にたいしても厳きびしく対処たいしょすることを明確めいかくにする」としています。

マレーシア政府せいふは、北朝鮮きたちょうせんに駐在ちゅうざいしていたマレーシア大使たいしを、先月せんげつ２に０ぜろ日にちに帰国きこくさせたのに続つづいて、ビザなしでの渡航とこうを認みとめてきた北朝鮮きたちょうせんの国民こくみんに対にたいし、６ろく日にちからビザの取得しゅとくを義務ぎむづけることを決きめており、北朝鮮きたちょうせん大使たいしの国外こくがい退去たいきょを求もとめたことで、両国りょうこく関係かんけいの悪化あっかは決定けってい的てきとなりました。

「好このましくない人物じんぶつ」とは

外交がいこう関係かんけいに関にかんするウィーン条約じょうやくでは、駐在ちゅうざいする外交がいこう官かんについて、受け入うけいれ国こく側がわが「好このましくない人物じんぶつ」を意味いみする、「ペルソナ・ノン・グラータ」に指定していし、国外こくがい退去たいきょを求もとめることができると定さだめられています。

最近さいきんでは、アメリカのオバマ前ぜん政権せいけんが去年きょねん１２月じゅうにがつ、ロシア政府せいふが大統領だいとうりょう選挙せんきょに影響えいきょうを及およぼそうとサイバー攻撃こうげきを仕掛しかけたとして、アメリカに駐在ちゅうざいするロシア政府せいふの当局とうきょく者しゃ３さん５ご人にんを「好このましくない人物じんぶつ」に指定していし、国外こくがい退去たいきょを命めいじました。

また、２に０ぜろ１いち２に年ねんには、シリアで市民しみんへの弾圧だんあつを続つづけていたアサド政権せいけんに対にたいし、日本にっぽん政府せいふが欧米おうべい諸国しょこくと足並あしなみをそろえて抗議こうぎするため、日本にっぽんに駐在ちゅうざいするシリア大使たいしに対にたいし、自主じしゅ的てきに国外こくがいへ退去たいきょするよう求もとめたところ、これに対抗たいこうして、シリア駐在ちゅうざいの日本にっぽん大使たいしがアサド政権せいけんから「好このましくない人物じんぶつ」に指定していされ帰国きこくしました。