大会2日目の27日、女子1000メートルには、ピョンチャンオリンピックのこの種目で銀メダルを獲得し世界記録を持っている小平奈緒選手と銅メダルを獲得した中長距離のエースの高木美帆選手が出場しました。
先に滑った高木選手は、課題の前半から積極的にしかけ後半にかけては持ち味の粘り強さを見せて大会記録を0秒03更新する1分14秒86でフィニッシュしました。
このあと出場した小平選手は、最初の200メートルはトップで通過しましたが、後半にかけてタイムが伸びず1分15秒10でフィニッシュしました。
この結果、高木選手が2連覇を果たし、小平選手は2位となりました。
また、男子1000メートルは、ことし日本代表に入ったばかりの22歳の大学4年生、山田将矢選手が出場選手唯一の1分8秒台となる1分8秒62を出し、国内最高記録を0秒62更新して初優勝しました。
高木美帆「悔しい部分ある」
女子1000メートルで2連覇を果たした高木美帆選手は「自分の中では国内最高記録の更新を狙っていたので、もう少し速いラップとスピードに乗る必要があるなと感じているので、悔しい部分はある」とレースを振り返りました。
一方で世界記録を持つ小平奈緒選手に勝っての優勝については「タイムから見て、2人とも本調子の中の最高レベルではないと思っているので、試合を重ねるにつれての戦いになると思う。ただ今回の大会はチャレンジャーとして勝ちにもこだわっていたので勝てたのはうれしい」と話していました。
小平奈緒「実力高めたい」
女子1000メートルで2位だった小平奈緒選手は「前半ちょっと自分の足を蹴ってしまってつまずいてしまったが、それさえなければよかった。いろいろ反省点はあるが、去年のこの種目では転んでしまったので、しっかりと自分と向き合って滑れたのがよかった」と振り返りました。
そして、今大会のレースをすべて終え、「自分のメンタルがコントロールできている実感があるので、今回の課題を振り返ってしっかり次につなげるのがこれからの自信になる。ワールドカップを通して自分の実力を高めていきたい」と話していました。
山田将矢「世界で表彰台に」
男子1000メートルで国内最高記録を更新する1分8秒62をマークして初優勝した山田将矢選手は「1分8秒台が出せるかなと思って意気込んでいったが、本当に勝てたのですごいうれしい。ただ、まだこのタイムに満足はしていないので、世界で表彰台にのれるようこれからも頑張っていきたい」と気持ちを新たにしました。